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その日から数日後、1人で来たイヌピー店。
「Aは？」
俺の顔を見て第一声がそれ。
喧嘩でもした？と表情を変えず聞くイヌピーは多分あり得ないことを知ってる。
「実家だ
年末年始はいつも実家で過ごしてるってよ」
あー。と今度は表情を動かして返事をした後バイクに向き直った。
店内を見ればおそらく修理に持って来られたらしいバイクたちが並んでいる。
「やたら多いな」
「冬はエンジンが悪くなりやすいからな
走ってる途中に止まったりとか
かかりにくいとか」
バイクを持たない俺にはわからないが、走り出す少し前にエンジンをかけて温めておく必要があるらしい。
それを怠って冷えたエンジンでいきなり走り出すと調子が悪くなるんだと。
「そういえばアノ件片付いたけど、Aの送り迎えどうすんの？」
あのまま俺朝迎えに行ってもいいけど。と言うイヌピーは、ココがよければ。と付け足した。
マブだとは言え、流石にバイクに乗ってイヌピーと密着されるのはちょっとな。思う。
「もちろん送り迎えは今まで通りするけど、両方俺がする」
「だと思った
俺でもそうする」
フッと目元を緩めたイヌピーに少し気になっていたことを聞いてみることにした。
「なぁ、イヌピー」
「んー？」
俺を見ずに返事をするイヌピーの表情は見えない。
「イヌピーはよかったのか？」
「なにが？」
「あー、その…A…を」
俺が取っちまって。その言葉は言えなかった。
が、イヌピーなら伝わる筈だ。
その証拠に、バイクから顔を上げて俺を振り返っている。
「よくねぇよ」
イヌピーの地声より少し低い声で言われたその言葉に、大きく脈打った。
鋭さを増しているその瞳にギュッと自分の手を握りしめる。
「なんでそんなこと今更聞くんだよ
俺がくれって言ったらくれんの？」
「…やらねぇよ
聞いたのは、もしそうなら��諦めろ��って言うためだ」
イヌピーと睨み合うのは少し懐かしく思う。
「……なんてな」
「は？」
ぷっと吹き出して、ハハっとさっきとは別人かと思ってしまうほど清々しい顔で笑うイヌピーに、間抜けな声が出た。
「俺世話する側じゃねぇから
される側」
確かに。イヌピーとAはどこか似てる気がすると思ってたけど、そこか。
俺面倒見るやつ2人になったわけだ。
つまりイヌピーとAを2人にさせたら収集つかなくなるわけでもある。
試練か？
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玉兎(プロフ) - えりちゃんさん» 初めまして！コメントありがとうございます☺️ なんと2回目！楽しんでもらえて嬉しい限りです！！ これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします！✨✨ (6月15日 11時) (
レス) id: 51ccdf4ac7 (このIDを非表示/違反報告)
えりちゃん - はじめまして☺️実は読ませてもらうの2回目なんですが､きゅんきゅんが止まりません！毎日の楽しみになっています💕 (6月15日 2時) (レス) @page7 id: 84c92b84c7 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 香恋さん» コメントありがとうございます！ はじめまして☺️ 中毒症状出ましたか〜夜更かしまで😂😂 嬉しいコメント励みになります✨ありがとうございます🥰 頑張ります！！💪 (2023年1月29日 20時) (レス) id: 5cb8755336 (このIDを非表示/違反報告)
香恋 - はじめまして！一昨日この作品を見つけて、テンポも良いし面白すぎて読むのが止まりませんでした！読む手が止まらなくて中毒症状出ました笑。面白い展開と文才の凄さに夜通し読んでしまいました！更新楽しみにお待ちしてます😭 (2023年1月29日 13時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます！！✨ 嬉しいお言葉感謝感激です！！🥳 地道に下書き進めてますので少しお待ちください！よろしくお願いします☺️ (2023年1月24日 22時) (レス) id: 5cb8755336 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年10月28日 18時
