ごわ ページ7
校長の進めるままに寮に入り座るために談話室を少し掃除していると聞こえた声
この癖のある声は数時間前に聞き覚えがある…
驚き呆れた顔で声の主を見ると楽しそうに笑っていた
「ぎゃっはっは、コウモリが水鉄砲くらったような間抜けな顔してるんだゾ!」
『鳩に豆鉄砲じゃないんだ…っていうか放り出されたんじゃ無かったの?』
「オレ様の手にかかればもう一度忍び込むなんてチョロいチョロい」
我が物ヅラで掃除したソファに座って自慢げに話すこの小動物にイラついたので警備員さんを呼ぼうとすると泣きそうな顔で口元を押さえてきた
肉球ぷにぷにで気持ちがいい
「ちょっとはオレ様の事情を聞くとかできないのか⁉ニンゲンの風上にもおけないヤツだゾ!」
話くらい聞けと涙ながらに肉球を押さえつけられたら聞くしかない
落ち着かせてグリムを膝の上に乗っけて話を聞く
手足を大きく動かしながらこの学校に来た経路を話しているグリムを見ていると絶望していた心が癒されて行く。…頭撫でてもいいかな。
そろ〜っとてを置こうとすると上から落ちてきた滴にグリムは大きな声を上げた
これ以上濡れさせるのは可哀想だと思いべつの場所に避けてバケツを探してこようと立ち上がる
「んあ?どこ行くんだゾ?」
『バケツ取りに行こうと思って、冷たいの嫌でしょ?』
「こんな雨漏り魔法でパパッと直しちまえば…ってお前魔法使えねぇのか!
ププー、使えねぇやつだゾ!」
可愛いと思っていたグリムがバカにしてきてイラッとしてしまったがなるべく優しく手伝ってくれない?と頼んでみる
『グリムが魔法で手伝ってくれたらすぐ終わるんだけど…手伝ってくれない?』
「やーなこった!オレ様は雨宿りしてるだけの他モンスター、ツナ缶も無しに手伝いなんかしないんだゾ!」
『はぁ、バケツ探してくるね』
ふふんとふんぞり返っているグリムに呆れてバケツを探しに談話室から出ると広がる真っ暗闇
『こ、こわ…オバケ絶対いるじゃん…』
1人で暗闇を歩いていると目の前に現れた3つの人影。足元を見たが地に足がつていない。
不気味に笑う3匹のオバケに思わず
『出たーーーーーー‼‼‼‼‼‼』
と大声で叫んでしまった。その声を不思議に思ったのか談話室からグリムが出てきた
魔法の使えるグリムに安心しかけたが私同様オバケを見て情けなく声を上げていた。
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夢羽(プロフ) - 初めまして。素敵な作品をありがとうございます!定期的に読み返してはエースくんにときめいています… ご多忙だとは思いますが、更新されるのを楽しみにしてます。 (2020年4月27日 0時) (レス) id: a29a4246c6 (このIDを非表示/違反報告)
- 特別生とは…?特待生とはまた違うのでしょうか。聞いたことの無い響きですが… (2020年4月19日 21時) (レス) id: b7946a7302 (このIDを非表示/違反報告)
あんのーう芋(プロフ) - はじめまして、好きです(唐突の告白) この小説でエースくんのかわいさに目覚めました…ありがとうございます… これからも楽しみにしてます! (2020年4月3日 1時) (レス) id: d10e65dca4 (このIDを非表示/違反報告)
うめもち - めっちゃくちゃ好きです!!すごいキュンキュンして最高すぎます!wこれからも頑張ってください!! (2020年3月29日 13時) (レス) id: a90799e521 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 更新楽しみにしています。 (2020年3月28日 19時) (レス) id: 1a14a16763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木村 | 作成日時:2020年3月19日 11時