さんじゅうにわ ページ37
しっかりと目が覚めたのか今日から学園生として生活出来ることを思い出したのかは分からないがメインストリートを我ものヅラで歩いていくグリム。
首輪をされて魔法の使えないエースくんに煽り倒しているグリムを見て通常運転か…と遠い目をする
『こらグリム、自分が言われて嫌な事人に言っちゃダメでしょ』
「ぐぬ〜〜!お前、オレが魔法使えるようになった時覚えてろよ!」
「昨日学園長から騒ぎを起こすなと言われたばかりだろう。」
『そうそう、でも魔法が使えなかったら授業とか大変なんじゃ…』
「Aの言う通りだ。ローズハート寮長に謝って外してもらったらどうだ?」
そう言ってもエースくんはいまだに不服なのか犬のような唸り声を上げている。
グリムの言う通り私も他の寮には少しばかり興味がある。
まだ時間もあるので謝りたくないエースくんを引き連れて鏡舎に向かう。トランプの装飾がされている鏡は少しメルヘンチックで可愛かった
ハーツラビュル寮の中に入ると、目の前にはトランプをモチーフにしたんであろう大きな赤い寮
薔薇も街灯もおしゃれで豪華で正直うちの寮がどれだけおんぼろなのかがよく分かる
「ほわぁ〜!めっちゃ豪華だ!オレ様たちの寮とは全然違うんだゾ!」
『私が言わないでいたのに…グリム…比較すると切なくなるからやめよ…』
悲しむ私を無視してハーツラビュル寮の2人は近くに人が居ないかを探し出すため歩き出した
どこを見ても薔薇が飾ってあるのはここの寮長の趣味なんだろうか…
そんな事を思いながらキョロキョロしていると薔薇の迷路へ入り込んだ。ここは先程とは比にならない寮の薔薇が咲いている。うちも何か植えようかな…マタタビとか?グリム喜ぶかな
そんな事を考えていると杖を持ってこの迷路を走っている男の人
「おっ、誰かいるんだゾ」
「おっと危ない、塗り残しは首が飛ぶぞ」
え、この寮怖…首が飛ぶって…怖…。けれどこの光景、どこかで見たような気が…
4人で先輩らしき人を見ていると視線に気付いたのかこちらに目を向けてきた
「…ん?君たち何か用?」
「それ、何してんの?」
「これ?見ての通り薔薇を赤く塗ってるだけだけど」
「えぇ⁉何でそんなことを…」
『元々は白色だったんだ…』
「ん〜、反応がフレッシュでカワイーね!」
驚いている私たちを見て先輩はどこかで見たようなチャラさを発揮してきた
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夢羽(プロフ) - 初めまして。素敵な作品をありがとうございます！定期的に読み返してはエースくんにときめいています… ご多忙だとは思いますが、更新されるのを楽しみにしてます。 (2020年4月27日 0時) (
レス) id: a29a4246c6 (このIDを非表示/違反報告)
- 特別生とは…？特待生とはまた違うのでしょうか。聞いたことの無い響きですが… (2020年4月19日 21時) (レス) id: b7946a7302 (このIDを非表示/違反報告)
あんのーう芋(プロフ) - はじめまして、好きです(唐突の告白) この小説でエースくんのかわいさに目覚めました…ありがとうございます… これからも楽しみにしてます！ (2020年4月3日 1時) (レス) id: d10e65dca4 (このIDを非表示/違反報告)
うめもち - めっちゃくちゃ好きです！！すごいキュンキュンして最高すぎます！wこれからも頑張ってください！！ (2020年3月29日 13時) (レス) id: a90799e521 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 更新楽しみにしています。 (2020年3月28日 19時) (レス) id: 1a14a16763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木村 | 作成日時：2020年3月19日 11時
