いちわ ページ3
…?近くでガタガタと音がする
お母さんがご飯だから呼びにきたのかな…?
「やべぇ。そろそろ人がきちまうゾ。早いとこ制服を…」
…まだ覚醒しない脳でも分かる。絶対お母さんの声じゃない。
目を開けても暗い事に違和感を覚えたが近くの声に耳を澄ましてみる
蓋…奥の手…少し癖のある声が変わった鳴き声を上げた途端、辺りに青い炎が渦巻いた
『か、火事⁉⁉』
真っ暗闇から急な明るさに目を慣らしていると驚いている…猫?狸?周りには棺が浮いてるし意味がわからない‼
「オマエ、なんでもう起きてるんだ⁉しかもオンナじゃねーか‼」
『た、狸がシャベッタ‼‼‼」
「誰が狸じゃーー‼オレ様はグリム様なんだゾ‼」
耳から青い炎が出ているたぬ…グリムサマ?は怒ったと思うとブレザーだけども良いからよこせと脅してきた。さすがの私も夢の中で得体の知れない狸に丸焼きは嫌だ‼
ビビりまくっている足に喝を入れて走る準備をする
『だ、誰が助けて‼』
「コイツ!待つんだゾ‼」
『ひぃ〜‼誰か‼火を使うのは卑怯だよ‼』
青い炎を出して追いかけてくる小動物を撒くために知らない場所を無我夢中で走り回る
一旦落ち着こうと足を止めて辺りを見回すと本が沢山置いてある図書館のような場所…いや、図書館じゃない?
ふよふよと浮いている本に触れてみようと手を伸ばすと見覚えのある青い炎が辺りを囲んだ
『ひぇ!タヌキ様⁉』
「グリム様だ‼ニンゲン‼俺様から逃げようなんて1000万年早いんだゾ!」
じりじりと距離を詰めてくるグリムサマに炎ギリギリまで下がっていく
「さぁ、丸焼きにされたくなかったらその服をｰｰｰ」
火傷覚悟で炎の中から抜け出そうと思った瞬間、炎は消え目の前のグリムサマはグルグル巻きにされている
一体何が…と、はてなを飛ばしていると不思議なマスクをつけた…お兄さん⁇
「紐ではありません、愛の鞭です‼」
「鞭だかなんだか知らないけど離すんだゾ!」
お兄さん(?)はぐるぐる巻きのグリムサマを一瞥して私に話しかけてきた
「やっと見つけました。君、今年の新入生ですね。しかも特別生…」
『特別生…?』
「ダメじゃありませんか。勝手にゲートから出るなんて!」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1449人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢羽(プロフ) - 初めまして。素敵な作品をありがとうございます！定期的に読み返してはエースくんにときめいています… ご多忙だとは思いますが、更新されるのを楽しみにしてます。 (2020年4月27日 0時) (
レス) id: a29a4246c6 (このIDを非表示/違反報告)
- 特別生とは…？特待生とはまた違うのでしょうか。聞いたことの無い響きですが… (2020年4月19日 21時) (レス) id: b7946a7302 (このIDを非表示/違反報告)
あんのーう芋(プロフ) - はじめまして、好きです(唐突の告白) この小説でエースくんのかわいさに目覚めました…ありがとうございます… これからも楽しみにしてます！ (2020年4月3日 1時) (レス) id: d10e65dca4 (このIDを非表示/違反報告)
うめもち - めっちゃくちゃ好きです！！すごいキュンキュンして最高すぎます！wこれからも頑張ってください！！ (2020年3月29日 13時) (レス) id: a90799e521 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 更新楽しみにしています。 (2020年3月28日 19時) (レス) id: 1a14a16763 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：木村 | 作成日時：2020年3月19日 11時
