新年やらかしました ページ43
_
『ん...』
目を開けると、見知らぬベッドに寝ていた。
気だるい体を起こすと、頭がズキズキと痛む。
昨日テテとジミニと飲んでいて、途中から記憶がない。
これはもしかしてやらかしたパターンなのではないか。
焦って自分の服装を確認する。ジャケットは脱がされているが、その他のスーツはちゃんと着ていた。脱がされた形跡もない。とりあえず一安心だ。
『ここ、誰の家...？』
部屋を見渡す。
ブラウンで統一されたシンプルな家具。爽やかでしつこくないこの香り。
もしかして...？まさかね。
「あ、起きてたの。おはよ。」
少し高めの落ち着いた声が聞こえて、そちらの方向に顔を向ける。
『主任...』
ドアにもたれかかってコーヒーを飲んでいるのは、まぎれもなく主任だ。
「昨日ここまで連れてくるの大変だったんだから。頭痛くない？」
『なんでここに主任が...』
「なんでってここ俺の家だし。昨日のこと、覚えてないの？」
首を横に振ると、呆れたように笑う主任。
「昨日テテと2人で潰れて、ジミニのこと困らせてたの。ちょうど新年の挨拶でもしようと俺が電話したら、ジミニが助けてくれっていうから、今。」
わかった？遅れたけどあけましておめでとうって笑いながら言う主任に、顔が真っ赤になるのがわかった。
(そんな醜態を晒したなんて、は、恥ずかしい...！)
『すみません...』
「はは、全然いいよ。お正月だし、することも特になかったしね。朝ごはんできてるけど食べる？」
『食べます...』
待ってるねって主任が去った後、手鏡で軽く髪の毛を整える。
醜態だ...最悪。
リビングへ行くと、香ばしい香りがした。
「雑炊作ったんだけど、食べれる？」
二日酔いを心配してメニューを考えてくれたのがありがたい。
一口食べるとごま油の風味がして、主任らしいなってくすりと笑った。
『リビングで寝たんですか？』
「一緒に寝て欲しかったの？」
『い、いえ、そういうわけじゃ！』
「わかってるって。笑」
そう言ってクスクス笑う主任。穏やかに流れる時間がとても愛おしかった。
_
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 506人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kaho(プロフ) - chiemamaさん» chiemamaさん、コメントありがとうございます！大人なじんにむと優しいマンネグクたまらんですよね...これからも頑張ります！！ (2017年3月14日 11時) (
レス) id: 551b2f72f9 (このIDを非表示/違反報告)
chiemama(プロフ) - いつも更新ありがとうございます！JINペンの私には嬉しすぎるお話です！大人なJINと優しいグクにメロメロです！これからの展開楽しみにしてます♪ (2017年3月14日 1時) (レス) id: 715252302b (このIDを非表示/違反報告)
kaho(プロフ) - みりあさん» みりあさんコメントありがとうございます！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2017年3月9日 22時) (レス) id: 551b2f72f9 (このIDを非表示/違反報告)
みりあ(プロフ) - 初めまして。こんにちは。ジン二ム素敵すぎてニヤけながら読んでます。更新楽しみにしています！ (2017年3月9日 18時) (レス) id: 5af7b98c78 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kaho | 作成日時：2017年3月7日 18時
