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「ごめん」
部屋に入ったとたんこれだ。ハリーはいつも、謝りすぎる癖がある。もっと2人きりの夜を楽しめばいいものを。
まぁ楽しんでいるのはあたしだけか、とうなだれる。
仕方ない、こればかりは。
「いいのよ、もう。あたしもジョージもふざけすぎたわ。あたしが拒んでいればハリーは怒ることなかったし」
「違うよ！ 僕が――その、チョウのことばっかり考えてたから君たちは2人きりになったんだ。ごめんね、勘違いであんなに怒って無視したりして」
ハリーがうつむいて、またぽつり、ごめんと言った。そんな姿が可愛く思えて仕方がなかったので抱き締めたい衝動をなんとか抑えた。
そう言えば、勘違いで怒るということは？
「まさかハリー、あたしがジョージと2人きりだったから怒ったの？ それともただ自分のことを好きという女が他の男についていったから？」
軽い冗談で言ったつもりだった。
有り得ないだろうと。そんなことを考えた自分を恥じるべきだ。あたしはハリーのベッドを意味もなく眺め、しわひとつないシーツは誰が整えたのだろうと考えはじめようとしていた。のだが。
「そのまさかさ」
ハリーはとても小さくつぶやいた。「君を手に入れたいと思う、こんなにも」
冗談はやめて。そんな簡単な言葉さえも声に出せないあたしは、卑怯な女だわ。
でも、仕方ないでしょ？
好きな人から抱き締められたら誰だって、その
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IZU - 改めてハリー可愛いしかっこいいなって思いました！！ハリー落ち短編集でしか見たことなかったんですけど、やっぱりハリーはいいですね！ (2016年8月30日 17時) (
レス) id: ea97666007 (このIDを非表示/違反報告)
棗野 ｡(プロフ) - ∞トリクシア∞さん» 面白かった、そうコメントして貰えて光栄です。最後のほう、早く終わらせようと焦ってしまい、ちゃんと落ち着いて更新できなかったのですが……こうしてコメント貰えたのでこれでよかったかなと思ってます(単純)。 コメントありがとうございました！ (2015年8月10日 20時) (レス) id: 2e90d9dd81 (このIDを非表示/違反報告)
∞トリクシア∞(プロフ) - とても面白かったです！ ハリー落ちの作品は初めてなんですが、すごくよかったと思います！
(2015年8月10日 20時) (携帯から) (レス) id: dad191b995 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗野 。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=kimotan
作成日時：2015年6月21日 0時
