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ハグリッドが狂暴な半巨人だと書かれている新聞だった。しかもその新聞は「日刊予言者新聞」だった。
ロンがハグリッドを嫌ってなんかない、と反論を述べ、ハリーもクラッブを指差して言った。
「こいつが＿＿」「＿＿レタス喰い虫にひどく噛まれた？ デタラメだ。あいつらには歯なんかないのに！」
クラッブはニタニタ笑い、それからマルフォイはお得意のハ、ハ、ハと嫌な笑いかたをしていた。
グラブリー‐プランク先生が男子のほうを見て＿＿あたしにも言ってるかどうかはわからないが＿＿声をかけた。
一角獣は女の子に撫でられて気持ちがいいという表情をしていたけど、あたしがハリーを見たときはハリーは怒っているようだった。
ハグリッドの記事を書いたのはリータ・スキーターだろうか？ そうに違いないだろう。
ハリーも嫌な記事を書かれた被害者のひとりだった。あたしももう「日刊予言者新聞」の書くことは信じないと誓っている。
「あの女の先生にずっといてほしいわ！」
授業が終わってみんなで大広間へ向かうとき、パーバティが言った。あたしはパーバティの近くに居なかったが、あの子が大声で言っていたので聴こえたのだ。怪獣じゃない生物を授業で教わったことが嬉しいと。
ハリーはパーバティになにか言っていたが、あの子ほど大声では言ってなかったから聴こえなかったのだ。
ハーマイオニーもパーバティと同じようなことを言っていた。それもそうだ、女の子は一角獣のような可愛い動物＿＿いや、生物が好きなのだから。
だが男子はそんなことはない。なにしろ男子は一角獣に近付くことさえ嫌がられ、しかも遠くにいたので、先生の言うことは女の子にしか聴こえなかったのだ。そんな授業が面白いとは思えなかった。
あたしはハリーが嫌がるので別々に行動しようと思い、トイレに行ってからハーマイオニーの隣の席へ行こうと大広間への道をはずれ、なんとなくあの秘密の部屋があるトイレへ向かった。
嘆きのマートルは今日は上機嫌だった。
マートルが鼻唄を歌っている最中、鏡を見て自分の顔を見た。
「ひっどい顔だわね」
「貴女もそう思う？ ＿＿マートル、貴女って誰かを好きになったことはある？」
あたしの質問を受けてマートルはキャハハと笑い、宙をくるりと舞った。透明な体は薄暗いけど顔はいつもより明るかった。
「ないわ……でも知ってるわよ」
「あんた、ハリーが好きなんでしょ？」
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IZU - 改めてハリー可愛いしかっこいいなって思いました！！ハリー落ち短編集でしか見たことなかったんですけど、やっぱりハリーはいいですね！ (2016年8月30日 17時) (
レス) id: ea97666007 (このIDを非表示/違反報告)
棗野 ｡(プロフ) - ∞トリクシア∞さん» 面白かった、そうコメントして貰えて光栄です。最後のほう、早く終わらせようと焦ってしまい、ちゃんと落ち着いて更新できなかったのですが……こうしてコメント貰えたのでこれでよかったかなと思ってます(単純)。 コメントありがとうございました！ (2015年8月10日 20時) (レス) id: 2e90d9dd81 (このIDを非表示/違反報告)
∞トリクシア∞(プロフ) - とても面白かったです！ ハリー落ちの作品は初めてなんですが、すごくよかったと思います！
(2015年8月10日 20時) (携帯から) (レス) id: dad191b995 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗野 。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=kimotan
作成日時：2015年6月21日 0時
