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ハリーのことで気が立っているだけなのかもしれない……そうよ、うんそうに違いない。そう自分で自分を思い込ませてももう遅い。
イライラしてる。ハグリッドがいない上に、スリザリンと合同授業なのだから仕方ない。
一方、ハリーはグラブリー‐プランク先生に、しつこく聞いていた。ハグリッドはどうしたのか、どこが悪いのか……、と。グラブリー‐プランク先生は無視して、禁じられた森の端に立つ1本の木のところへみんなを案内した。
木の近くになにかいる。目が良いとはいえないあたしは目をこれ以上できないぐらい目を細めてそのなにかを見た……
「おぉぉぉぉー！」
その一角獣を見て何人かの女の子が叫んだ。
ラベンダーはすごく気に入ったようだ。
男の子は下がって、と声が聞こえたのでなんとなくあたしも下がった。女の子だけど、あたしは動物にはあまり好かれないから。
女の子たちは(あたし以外)みんな先生と一緒に一角獣へと近付いていった。後ろから見る限り表情はわからないが、きっとみんな満面の笑顔だろう。
動物が嫌いなわけではない。好かれないからみんなの足を引っ張るからだ。それぐらいなら最初から近付かなければいい。
すぐ近くで、ハリーの声が聞こえた。
「ハグリッドはどこが悪いんだと思う？ まさかスクリュートに＿＿？」
「襲われたと思ってるなら、ポッター、そうじゃないよ」
マルフォイだ。ねちねちしたその言い方には特徴があるのですぐわかる。
「ただ、恥ずかしくて、あのでかい醜い顔が出せないだけさ」
「何が言いたいんだ？」
あたしは耳を傾けた。何があったのか＿＿知りたかった。
「ほら」「こんなことを君に知らせたくはないけどね、ポッター」
ガサガサと音がする。ちらりと後ろを見ると、マルフォイから何か紙のようなものを受け取ってる(ひったくってる)ハリーがいた。……新聞？
ロンやディーン、シェーマス、それにネビルがハリーの持ってる新聞を興味津々に覗き込んでいた。
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IZU - 改めてハリー可愛いしかっこいいなって思いました！！ハリー落ち短編集でしか見たことなかったんですけど、やっぱりハリーはいいですね！ (2016年8月30日 17時) (
レス) id: ea97666007 (このIDを非表示/違反報告)
棗野 ｡(プロフ) - ∞トリクシア∞さん» 面白かった、そうコメントして貰えて光栄です。最後のほう、早く終わらせようと焦ってしまい、ちゃんと落ち着いて更新できなかったのですが……こうしてコメント貰えたのでこれでよかったかなと思ってます(単純)。 コメントありがとうございました！ (2015年8月10日 20時) (レス) id: 2e90d9dd81 (このIDを非表示/違反報告)
∞トリクシア∞(プロフ) - とても面白かったです！ ハリー落ちの作品は初めてなんですが、すごくよかったと思います！
(2015年8月10日 20時) (携帯から) (レス) id: dad191b995 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗野 。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=kimotan
作成日時：2015年6月21日 0時
