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何時間が過ぎたのだろうか。
ジョージとふたりっきりで手を離すことなく、会話を繋げるでもなく、ただなにもしないで椅子に座り＿＿ジョージは座っていないが＿＿お互いの手を握りしめ、抱きしめていた。
「ジョージ」呼びかける。するとまた沈黙に戻る。
「どうして手を離してはいけないの？」
ジョージは肩をすくめて「どうしてもさ」と言ったきりだった。
訊いたのはあたしだけど、手を離したくないと思っているのもあたしの方だった。
ハリー以外は興味のないあたしだ、こんなに男(しかも歳上)とふたりっきりで一緒にいるのは初めてで、とっても緊張するに違いないと最初の方こそ確信していたものの、いざ何時間も過ごしてみると(何時間かはわからないけど)、意外と安心して一緒にいられた。
だけど夜はまだ明けなくて、そしてあたしたち以外は誰ひとりとしてダンスパーティーから帰ってこなくて。まだ暖炉の火のあかりは、あたしたちだけを照らしてる。
こんなにグリフィンドール寮が静かになったのは初めてかもしれない、そう思うとなにか特別な思いが込み上げてきた。
「A……俺さすがに立ってんの疲れたよ」
ジョージが肩をつんつんして合図してきたのでビックリしたあたしは「えっ？ ああ！」と変な声を出してしまった。
それから椅子からおりて指さす。「ごめんなさい。ここ座る？」
「ありがとう」
ジョージは満足そうにお礼を言うと、あたしが指さした手を再び握って座った。「？ こっち来いよ」
「ジョージ……これ、恥ずかしいわ。それに誰かが来たら誤解をまね＿＿」
ばたん。閉まる音がして、あたしもジョージも反射的に扉の方を見た。
「あっ」「おっと」
「ハリー！」「ハリーじゃないか」
同時に叫ぶように(もっとも、叫んだのはあたしだけだったが)……ハリーに視線を向ける。
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IZU - 改めてハリー可愛いしかっこいいなって思いました！！ハリー落ち短編集でしか見たことなかったんですけど、やっぱりハリーはいいですね！ (2016年8月30日 17時) (
レス) id: ea97666007 (このIDを非表示/違反報告)
棗野 ｡(プロフ) - ∞トリクシア∞さん» 面白かった、そうコメントして貰えて光栄です。最後のほう、早く終わらせようと焦ってしまい、ちゃんと落ち着いて更新できなかったのですが……こうしてコメント貰えたのでこれでよかったかなと思ってます(単純)。 コメントありがとうございました！ (2015年8月10日 20時) (レス) id: 2e90d9dd81 (このIDを非表示/違反報告)
∞トリクシア∞(プロフ) - とても面白かったです！ ハリー落ちの作品は初めてなんですが、すごくよかったと思います！
(2015年8月10日 20時) (携帯から) (レス) id: dad191b995 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗野 。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=kimotan
作成日時：2015年6月21日 0時
