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クリスマスはすぐに訪れて、みんなの待ちに待ったダンスパーティー当日(夜)。
ハリーとは大広間に待ち合わせをして、あたしとハーマイオニーは5時になってからは支度があるので部屋に戻った。
そしてきっかり3時間後、
ハーマイオニーはとってもきれいになった。
「ハーマイオニー……、あなたとってもすてきよ。ロンだけじゃなくて、皆貴女にホレちゃうわ。ハリーをとらないでね！」
あたしの言葉を聞くとハーマイオニーは残念そうに笑った。それは天使が泣きそうに笑ったようで、儚げでとてもきれいだった。
ハーマイオニーは、以前マルフォイにやられた例の出っ歯をマダム・ポンフリーに治してもらったおかげか、前よりも歯をむき出しにして笑っている。
「ありがとう。でも、そうね……ロンと行きたかったわ」
「それより、Aもきれいだわ」
「あら」あたしはニッコリと目を細めて笑う。「ありがとう！ 大好きよ、ハーマイオニー」
さぁもうはじまるわ。行きましょ、とハーマイオニーと一緒に女子寮の螺旋階段を一気に下りる。ドレスが長くて汚れたら嫌なので裾を上げて……まるで、おとぎ話のプリンセスになった気分だった。
談話室には誰もいなかった。
おかしいと思いながらもこの姿じゃ走るに走れないので、優雅に「はやく行きましょ」とハーマイオニーを促して先を急いだ。
寄り道している暇なんてないのに、ハーマイオニーが何を思ったのか太った
玄関ホールに行って大広間に出て階段を下りようとすると、誰かが「見てよ！ あの2人きれい……」とヒソヒソ話し合う声が聞こえた。
あたしのことかしら、なんて自惚れてみるのもいい。
きょうはクリスマス、誰だってハッピーなエンドを望んでいる。
＿＿あたしだって。
すると急にマクゴナガル先生の声が響いた。「代表選手はこちらへ！」
ああ、ハリーが行ってしまう！
ここからでも見えないかしら、と首を伸ばすように周りを見回すと、すぐ前に戸惑いながらも前に出でるハリーを見つけた。
「ハリー！」
駆け寄って、ハリーの肩を引っ張った。
ビックリしながら振りかえるハリー。
きょうは特別にカッコいい。
「A！ 遅いよ……、ああ、えっと、こっちだよ。」
代表選手とそのパートナーは大広間のドアの脇で、皆が入場するまで待機するそうだ。
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IZU - 改めてハリー可愛いしかっこいいなって思いました！！ハリー落ち短編集でしか見たことなかったんですけど、やっぱりハリーはいいですね！ (2016年8月30日 17時) (
レス) id: ea97666007 (このIDを非表示/違反報告)
棗野 ｡(プロフ) - ∞トリクシア∞さん» 面白かった、そうコメントして貰えて光栄です。最後のほう、早く終わらせようと焦ってしまい、ちゃんと落ち着いて更新できなかったのですが……こうしてコメント貰えたのでこれでよかったかなと思ってます(単純)。 コメントありがとうございました！ (2015年8月10日 20時) (レス) id: 2e90d9dd81 (このIDを非表示/違反報告)
∞トリクシア∞(プロフ) - とても面白かったです！ ハリー落ちの作品は初めてなんですが、すごくよかったと思います！
(2015年8月10日 20時) (携帯から) (レス) id: dad191b995 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗野 。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=kimotan
作成日時：2015年6月21日 0時
