蝶柄の着物が似合う君 12 【坂田銀時】

嫉妬心 ページ35

Aside





可愛いお願いを断るわけもなく､1口食べさせてあげる






夏｢こらこうた､それAちゃんのなんだから｣

｢別に大丈夫ですよ､それにこれ買ってくれたの
夏海さんですよ｣







少しのお話を交えてチュロスを食べていると腕の中の

こうたくんがうとうとし始めた








夏｢あら､眠くなったのね...そうね､そろそろ帰ろうかしら｣

｢疲れちゃったのかな｣




こうたくんを夏海さんに渡す








夏｢久々に会えて良かったわ､またね｣

｢はい！さようなら！｣







夏海さん達とは別れてデートの続き






(どこ行こうかな...)




最後の一口を食べた時










銀｢あ､｣








と小さく声が聞こえた








隣を見ると銀ちゃんが私の手元を見ている





｢どうした？｣




そう聞くとあー､と言いずらそうにする





















銀｢そのー...俺も1口欲しかったな､とか...｣












｢あ､ごめん食べちゃった...飴ならあるけど...？｣




鞄から銀ちゃんの好きないちごみるく飴を取り出す








銀｢あーいや､そういうことじゃなくて､その｣








とか言いながら飴を受け取る




























銀｢Aの食べかけが良いっつーか､えーと､｣
















(...ま､まさか｡)















俺"も"1口欲しかった､私の食べかけが良い








｢...嫉妬した？こうたくんに｣




そう聞くとびくり､と肩を揺らす












銀｢...やっぱなんでもねーわ｣










か"わ"い"い"！！！！






小さい子に対抗心を抱くなんて！！！


なんて可愛いんだこの人は！！！










銀｢Aちゃん顔緩んでっけど｣




馬鹿にしてんのか､的な顔で見てくる





｢ふふ､なんでもないよ｡手繋ごう？｣

銀｢...おう｣









ぎゅ､と手を繋いで人混みへ行く

















＿＿
















辺りは暗くなり､小さな子連れの家族はもう

帰った時間









銀｢次乗ったら帰るか｣


｢うん､どれ乗ろっか｣











辺りのアトラクションを見渡すがもう1回ずつは

乗ってしまっている











乗ってないものといえば､と地図に目をやったとき








放｢この後20時より､大江戸ランド名物の"夜景より君の方が綺麗だよ"が開催されまーす！カップルはもちろん､親子で見るのもあり！ぜひ見てくださーい！！｣








こんな放送が流れた

殺し屋ソウゴ13→←マネキン恐怖症なり

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