蝶柄の着物が似合う君 12 【坂田銀時】

子連れ遊園地(？) ページ31

銀ちゃんside







こいつ...A大好きだからって引っ付きすぎ

じゃねーか




｢銀ちゃん､大丈夫？｣




抱き上げて聞いてくる







さすがに知り合いの子供を見捨てる訳にはいかねーから






銀｢まぁ仕方ねーな､行くか｣




Aの荷物を持って歩き始める




まさかの行動に目を丸くしたが






｢ふふ､優しいね｡ありがとう｣

と､微笑んだ








ライフポイントが...｡








こ｢あ､くるくる兄さんだ｣



HPを削られていると俺に気付いたこうたとかいう

奴がへんてこな名前を言う







｢くるくる兄さんって...ふ､まって面白いそれ｣




くるくるって完全に俺のことじゃねーか！！





銀｢てめっコノヤロー､Aに抱っこされてっからって調子乗ってんじゃねーぞAは俺のなんだからなオイ｣

こ｢んべーっ｣





悪戯顔で俺をおちょくる





銀｢コノヤロー...｣




顔を引きつらせてこうたに手を伸ばす







｢ほら銀ちゃん危ないから｣




その手はAによって遮られる









あ"ーーこいつ腹立つ！！！
















迷子放送を流してもらうためにとりあえず

迷子センターへ向かう










(...お､)












ふと通りかかった建物




窓に映るのは子供を抱えたAとその隣を歩く俺






















...完全に夫婦だよなこれ
















｢なににやけてんの｣










声を掛けられAの方を見るとこいつまで

にやけてる









同じ事を思ってるらしい















銀｢別に？｣




そう返し歩き進める
















いつかこうなるのだろうか｡なんて















＿＿













｢迷子のお知らせを致します､江戸からお越しの＿＿｣






放送を流して15分後







夏｢あの､迷子の放送聞いて来たんですが...！｣




息を切らし迷子センターに入ってきた女性








こ｢あ､お母さん！！｣

｢夏海さん！！｣


夏｢あれ...Aちゃん！？｣







どうやら俺達を覚えていたらしい







｢お久しぶりです！！｣

夏｢Aちゃん達が見つけてくれたのね､ありがとう｣







礼を言われ､いえ､と返事すると




夏｢2人で遊園地ってことは...2人くっ付いたのね？！｣






俺達を見てにやにやして言ってくる























そういやあの時はまだ付き合ってなかったのか｡

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