蝶柄の着物が似合う君 10 【坂田銀時】

こういう場面だと男も女々しくなる ページ7

Aside





開いた襖に立っていたのは銀ちゃん




｢銀ちゃん？！｣

土｢なんでてめーがいんだよ｣



不法侵入かと睨む土方さんを睨み返し



銀｢何俺のAちゃんとカフェデートみたいな写真撮ってんの？つかなんでAもあんな楽しそうなわけ！？｣





やばい､もうこの人の所まで写真が回ってる






｢｢兄妹だから...？｣｣


銀｢何揃っちゃってんの銀さんおこだよ？｣




ご立腹である




｢ごめんその...言い訳になっちゃうけど断れる
状況じゃなくて...ごめんね｣






未だ仁王立ちする銀ちゃんを見上げて謝る







するとにや､と笑う彼




あ､やばい














銀｢じゃここでキスしてくれたら許す｣




まさかのS銀ちゃん発動




｢え､ここで...？｣



普段でさえ自分からするのは少ないのに

皆がいる前で...？！







隊｢｢...いけー！！｣｣

隊｢覚悟決めろー！｣

隊｢キースキース！！｣

隊｢Kiss me！！｣





皆は一瞬固まったあと公開告白の周りのやつら

的なノリになっている


















...まて誰だKiss Meとか言ったやつ







(無理だ､恥ずすぎる...)



だけど今の銀ちゃんはご機嫌ななめというか

拗ねる直前というか｡






ここで断ったら2日は口を聞いてくれないだろう




覚悟を決めて立ち上がる








おぉー！！と隊士さん達の歓声













銀ちゃんに近づき顔を寄せ＿＿＿＿＿＿＿＿












脱いでいた隊服の上着を私と銀ちゃんの

顔に被せる









あれだ､学校のカーテンで的なあれだ








｢うおぉ！！｣

｢きゃー！！♡｣

｢今のキスした？した！？｣





誰だ女子みたいな声だしたやつ...原田さんだな







ばさっと上着を取ると呆気にとられたような顔


しかも赤い







｢はい､これで許してくれる？｣

銀｢え？あ､あぁ邪魔して悪かったな｣



なんてすたすたと帰っていった






そんな銀ちゃんを隊士さん達が｢旦那キスされ

たんですか！！｣と着いてった










残されたのは私と土方さん







土｢あいつキスで毎回あんな反応すんの？
自分から言ったのに？｣

｢してませんよ､し返しただけです｣





したり顔で答える


曖昧な答えには？となる土方さんは無視して

仕事に取り掛かった





































｢銀時の意地悪､でも好き｣








彼は名前呼びに弱い｡





















(...俺も好きだバカヤロー)

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