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"おはようさん、いい夢みれたか?"

聞き覚えのある声が聞こえ、目を開けるA。
その安心できる声とは裏腹に異様な恐怖をAは覚えた。

ふかふかなベッドに一人では住むのには大きすぎる部屋。
そして、鎖、。
カシャンと震える手を動かすと、"なんだぁ?寒いのか?"と言いAを優しく抱きしめた。




恐怖故にAは涙をためた。
その歪んだAの顔を見るなりグリーンは息を呑んだ。
"今、なにが起きてるか理解ができないんだろ?"
Aの耳元で優しく囁いた。
抱きしめる力は優しいのに、声は優しいのに。
恐怖が抜けてはくれない。
涙と恐怖の中、グリーンは言う。





まずは説明...か。
率直に言うぜ、俺はAが好きなんだ。嫌、愛してるんだ。
その白い肌、艶々の髪、整った顔。
嗚呼、全部好きなんだ。
ははっ、まぁ困惑するのは分かるけどよ...泣くのはやめてくれよな。
俺はお前が好きでやってんだからな!

あぁ、この部屋は自由に使っていいからな!
んー?結構大変だったんだぜ?お前の好みに全部揃えて...
まぁ、お前が喜んでくれればいいんだけどな!
ん...この鎖はお前が理解してくれたら外すからな...

って、言ってんのになんで泣いてんだぁ...?
寒い...って訳じゃねぇな。
まぁ、俺は少し仕事があるから出かけるぜ。
お腹が空いたら、なんか食っていいし、好きにテレビを見てもいい。
俺は暗くなる前には帰ってくると思う...
お前が寂しくならないように早く帰ってくるからな!




絶対、外には出るなよ




んじゃ、いってくるな!
いい子にしてろよ!

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作者名:天望 | 作成日時:2021年5月31日 0時

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