君との出会いを 2 【吉野北人】 (ページ38)

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Aside

プレゼントを渡したら喜んでくれた。

もらったピアスは可愛くて
北人くんからもらったことがまず嬉しい。

2人して黙って夜景を眺める。
やっぱり北人くんってカッコいいな。

芸能人に恋しちゃうってやっぱ無謀なのかな。
でも初めての恋でこんな素敵な気持ちに
なるなんて知らなかった。

伝えたいけど勇気は出ない。
そもそもいいのかな、伝えたらなんかしたら
もう一緒に入れなくなっちゃうのかな。

それだったら伝えない方が…。

そんなことを考えながら夜景を眺めてると横から目線を感じる。

どうしたの？と聞けば綺麗だね。って。

一瞬ドキッとしたけど夜景のことか。
ダメダメ、早とちりしてるの。わたしなわけないじゃん。

その後もあたり障りのない会話をしながら歩いて帰る。

北人くんはお家まで送ってくれた。

鍵は開けたけど
なんとなく寂しくて、家に入りたくない。

ご飯食べた時のこととか、
教えてくれた夜景とか、音楽番組見るようになったり
いろんなことが少しずつ変わった。

でもそれさえも素敵なことだなって
恋は盲目ってこういうことなんだなって感じて
胸がほっこりする。

まだ、離れたくないな。

ずっとそばにいたいって思うけど
それはやっぱり芸能人の北人くんに
恋したら難しいことなのかな。

だったら今だけ、
もう少しだけ、

一緒にいたい。

「…まっ、て。」