【ヒロアカ】君とまた、もう一度。7 (ページ27)

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第324話ページ27

「ヒーローしてんじゃん。心操」

「それヒーローしすぎてるお前から言われると素直に喜べないんだけど」

「そーお?」

と笑う。

まあ確かにボク最近働きすぎっていうのは事実である。
終わったらまとめて給料徴収したい。

「こんなでっかい作戦の要になってるなんて大変だねー」

「お前の方が大変なんじゃないの?
どうせ大怪我するような役職任されてんだろ」

「まあボクは多勢力の中の1人ですから。
心操は唯一の一人オンリーワン!でしょ?」

「まあそうだけどさ…」

「なーに、モジモジしてないでよ。
そうだけどなんだってー?」

「なんつーか…この状況だから戦うなとかは無責任すぎて言えないけど…カッとなっても後先は考えろよな」

「ん。頭に入れとく」

心操はおう、と軽く相槌をうった。

「ま、頑張ろう、元カレ」

「そっちこそ頑張れよ、元カノ」

唯一オンリーワンな役割を担っていると確実に狙われる。
心操人使(唯一オンリーワン)だとバレればの話だけど。

つまり彼が無事でいる保証もないのだ。

次会う時はお互い大怪我してるだろうな、なんて。
そんな事を思いながらボク達はいつも通り、コツンと拳をぶつけた。

.

時は戻り当日。
ボクは屈伸をして自分達の番を待っていた。

「えーっと?響香と一緒に常闇の背中に乗ってド派手に登場☆ってこと?」

「簡潔に言うとそんな感じ」

「簡潔すぎやしないか?」

なんて言う常闇のツッコミは置いといて。

にしてもやはり不安はぬぐえない。いつも通りを心掛けてはいるがずっと不安がチラつくのだ。

何故かって?そりゃ相手はあのオールフォーワンですから。

それより格下のオバホ戦で万全の対策をしてあれほどの予想外の出来事が起きたのに、今は人手不足+日々の疲労が残る中でのラスボス戦。

不安しかないですよボクには。

「A?どうかした?」

それでも、たとえどんな状況だとしても

「いや、」

ここで勝たなければボクが望む未来はない

「今日の夜ご飯なんだろうなーってさ」

「うちシンプルにカレーがいいかも」

「えーボク鍋パしたい」

「時期違うけどな」

今から始まるモノは軽傷では居られないものだと思うしだいぶ痛手を負う事になると思う。
今夜は状況がどう転ぼうと殆どが病院送りだ。

そうわかっていても
ボクは今すぐにでも普段通りの生活を送りたいと思うから

だから夢を見させて欲しい。
勝ってA組全員でご飯を食べよう。