【ヒロアカ】君とまた、もう一度。7 (ページ2)

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第299話ページ2

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"神様にはなれない。全ては救えない。"

その言葉が胸にずっしりと沈み込んできた。

「わかってるよ…わかってるよそんなこと!
けどやっぱなんもできなかったの!!

インターンの時みたいな約立たずにはならないって決めたのに!!
力が足りなくて結局役立たずでさあ…っ、
倍返しがなくなって出来ることが減って、」

「おい待て。倍返しがなくなったってなんだ」

その言葉でヒートアップしていたボクは冷静になった。
あ、そういえばもしかしてボク、この事誰にも言ってない、?

「あ、えーっと、話すと長くなるんですけど…」

「話せ。今すぐに話せ」

ボクは相澤先生の威圧に押されながらもオールフォーワンとの出来事を話した。

「つまり、倍返しがオールフォーワンに取られなかったもののお前の中からも消えた、と」

説明し終えた後見た相澤先生の顔は怖い。
とてつもなく。

「まぁ…そゆことになりますね」

「緊急事態じゃねぇか!!とりあえず体は大丈夫なのか!?」

「特に変わりないですけど…」

「とりあえず、一応塚内さんに報告しとく。
何か異変があったら直ぐに言え」

「分かりました。んじゃこれで。お大事に」

何か言いたげな先生を置いてボクは病室を後にした。

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相澤side

あの時、死柄木に顔を掴まれた時、ほとんどない意識の中で氷壁と土の棘、そして俺を呼ぶ姿見の姿が目に映った。

目が覚めた時、その光景を思い出して
「ああ、あいつは最前線に来てしまったのだ」
と理解した。

本当に馬鹿だ。
あの場に来なければ個性を失う事はなかったかもしれないのに。

あいつの力の根本的な部分にある"倍返し"。
これが無くなったとなればあいつの戦い方は大幅に変わる。

それを本人もわかっているからこそ焦っているだろう。

だとしても、今回は今までに比べれば大怪我もせず無事だった。
それが何よりだ。

俺の中ではそこが大切でそこが基準となってきている。

だがあそこまで何も出来なかったと嘆いていたとなると次ヒーローサイドが動く時が不安になる。

その時何としてでも力になろうとしそうで。
いや、それは悪い事じゃない。
悪い事ではないが…

あいつは身体を犠牲にすることに慣れてきてしまっているというか、そんな感じがするのだ。

小さな事でもそれは誰かの為になってるんだよ。と

最後に足止めしたかった言葉は本人に届かずドアにぶつかった。