キミとキス。

私達。 ページ1

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「結衣ちゃん、もう1歳になるんだっけ？」


「そうそう。もう1歳。
あっという間だった。この1年。」


「早いね、月日の流れが年々早く感じるようになってきたね。」

「やだ、オバサンみたい。」

「オバサン？やだな。それ。」

「もう20代じゃないのよ、私達。」

「うわ〜それ言われると辛い。」







電話先のちぃちゃんは、去年母親になった。

ちぃちゃんの結婚式から2年の月日が経ち

私はとうとう30歳になった。



20代の時の30代と言うものは

すごく歳をとったように感じでいたが

いざ自分か30歳になると

そうでもなくて

なんだか不思議だった。


20代から30代へ

大してなにも変化はなく。



あんなに結婚に対しても意識していたのに

あっさりと今の状況を受け入れている。

もちろん、結婚は、していない。







「仕事は順調？」


「んー。今こんな世の中だからね。
リモートと会社出勤の半々かな。
お客様ありきの仕事だから。
なんだか不安だらけだよ。
とりあえず仕事はあるから助かってるけど。」


「そっか、仕事は大丈夫そうだね。」


「仕事はって、どういう意味？」





クスクスと笑ってるちぃちゃんは

ずっと変わらずに私達の事を見守ってくれてる。



「裕太とは順調かなーっと思いまして。」


「あははー」


「何笑ってるの？」








ほんとにちぃちゃんは相変わらずで、

母親になった今でも

私達のことを気にかけてくれてる。

雲一つない空。→

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