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#93 ページ43

帰ってくるなり、何を言い出すかと思ったら…

_天元「A、さっきした事忘れんなよ」

あれは一体どういうつもりで言ったんだろう…
益々私の頭を混乱させてきたな

確かに私もあの事を無かった事にしたくないと思ってはいたから、忘れろって言われるよりは少し気持ちが救われたけど

A「…」チラッ

さっきまでの出来事が嘘だったかの様に、普段通りに教卓で資料を広げながらパソコンで作業する先生

私がこんなに先生の行動や発言の一つ一つに頭を悩ませてると言うのに
…なんか一人で狼狽えて、考えたってわかりっこない先生の心を探ろうとするのも馬鹿らしくなってきたな

考えてみれば今までも先生って、突然怒り出したり…かと思えば塩らしくなって謝って来たり…読めない所たくさんあったし

今回もその一環だと思えば、そんな深く考えなくてもいいのかもしれない…
先生にとっては、たかがキス一つくらいなんて事ないんだろうし

私が子供なだけなのかもしれない
私ももう少し大人に…

天元「…A?どうした、手が止まってるけど…」

A「え?あ…な、なんでもないです…!」ビクッ

一人悶々と考え込んでいたら、気付かないうちに先生が机越しの目の前に来ていて私の顔を覗き込んでいた

さっきの場面と重なって感じて少し鼓動がうるさくなるのをバレないように、不意に目を逸らしてしまう

天元「んなにビクビクしなくても…さすがに傷つくんですけど」

しゃがみこんで、作業机に頬杖を付いて膨れっ面になる先生

A「別にそういうつもりじゃ…っていうか、先生の距離がいちいち近いのが悪いんですよ…」

天元「別に誰にでも近いわけじゃないよ」

A「本当ですか…?」

そんな事言って、自覚無いだけで他の人達にも同じ様に接してるんじゃ……

天元「本当だって。こんな風にするの、Aにだけだっつーの」

A「…っ///」

そう言ってギュッと私の左手に、先生の右手が重なり
あのオリエンテーションの日と同じ温もりを感じた

A「な…/// またこうやって、私の事からかって…!」

だめ…さすがにこんな事されたら、期待しない様にってセーブしてるのが無駄になっちゃう…

急いで手を離そうとするけど、先生の手がそれを許してくれない


なんで……

天元「からかってなんかねぇよ…俺はいつだってAに対しては真剣だ

触れたいって思うのも、近付きたいって思うのも全部Aだけだよ」

A「せんせ…い…」

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設定タグ:鬼滅の刃 , キメツ学園 , 宇髄天元   
作品ジャンル:恋愛
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momoko19960430(プロフ) - お酒さん» 誤字脱字が気になったので一部手直ししましたー! (2021年6月14日 13時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
お酒 - 2021/06/13、めちゃくちゃ投稿しましたね!!暇だったんですか?? (2021年6月13日 23時) (レス) id: 48240712ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:P | 作成日時:2021年1月20日 13時

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