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A「ハァ…ハァ…!……ッ」
家を飛びだしてから息が切れるのも気にせず、力の限り走った…向かう先は勿論…
合格…その文字を見た瞬間に頭に浮かんだのはやっぱりあの人だったから
A「……先生…っ」
一早く伝えたくて、行き交う人が振り向くのも構わずに走って…走って……
やっとの思いで着いた校門は人気も無く、息を整えながら中に入る
もう先生が私の事をどう思ってたっていい
先生にとって、私はもうただの生徒の一人で
わざわざこんなに走って伝えに来なくたって構わないと思われてるかもしれない
けど、これだけは…伝えたい…
私、先生のお陰で夢に踏み出せたよ
あの頃 自分自身が一番無理だって思ってた世界に一歩近づけた
だから…伝えに来てしまった……
A「えっと…そっか、職員室に……「え、A…?」
…!
先生を訪ねに職員室に足を向けようとした瞬間、私の名前を呼ぶ声
その声のする方に振り向くと、美術準備室の窓から顔を出す宇髄先生の姿を見つけた
A「せ…んせ…い………先生!私やりました!第一志望、合格!」
天元「…!…ま…っ……本当か!?」
A「はい!今そっちに行くので、待ってて下さい!」バッ
急いで宇髄先生の元に走る
ガラァ!
A「宇髄せんせ……ひゃっ!-ドンッ 「おわ!(天元
準備室に続く美術室の扉を開けようとした瞬間、同時に先生も飛び出してきて
ぶつかった衝撃で倒れそうになった私をを先生が抱きとめた
天元「…っと、大丈夫か!?」パッ
A「大丈夫です…それより!先生のお陰で私、合格する事かできました!だから急いで報告したくて…」
天元「俺は何もしてないよ…全部Aの努力の成果だ…信じてたぜ、おめでとう!」
満面の笑みで、本当に嬉しそうに喜んでくれる宇髄先生の様子に堪らなくなる
何もしてないなんて言うけど、先生が居なければ
こんなにも胸を張れる今は無かったはずだから…
とりあえず落ち着いて話そう、と室内に二人で移動した
天元「これで憧れのキャンパスで学べるな…
暫くは入学手続きとか部屋探しで忙しいだろうけど、頑張れよ」
A「はい。でもまだ夢みたいで…実感がなくて
この一年弱、ずっと走りっぱなしだったから…
長かったようなあっという間だったような」
天元「そうだな…本当によく頑張ったな…!
一時はどうなるかと思ったけど…本当に良かった」
もも「…先生……」
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momoko19960430(プロフ) - arieruさん» arieruさん、ありがとうございます!楽しんで頂けて良かったです!実は昨日の夜から、ひっそりとスピンオフ作品を更新し始めました…🙌🏻のんびり更新にはなってしまうかもしれませんが、良ければ番外編更新までの間、良ければそちらもご覧下さい🤗 (2021年9月27日 9時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
arieru(プロフ) - はじめまして😊とても素敵なそしてキュンする物語ありがとうございました‼︎番外編お待ちしております😍楽しみにしてます‼︎完結おめでとうございました👏 (2021年9月27日 7時) (レス) @page50 id: 5936b09eb7 (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - Momoさん» Momoさん、コメントありがとうございます!毎日のささやかな楽しみになれてた事、凄く光栄です😭無事に完結出来たのも、読んで下さる皆様のおかげです!近日中にスピンオフも公開したいと思ってますので、宜しければお時間ある時ご覧下さい!よろしくお願いします! (2021年9月25日 19時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - ひなたさん» ひなたさん、コメントありがとうございます!徹夜してまで読んで頂けて嬉しいです😳✨近日中にスピンオフを描きたいな〜と思っているので、良かったらまたお時間ある時ご覧下さい!今後も楽しんで頂けるように頑張ります♪ (2021年9月25日 19時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
Momo - つい最近このお話を見かけてすごくハマりました!いつも更新されるのを楽しみに生活してました笑たくさん感動しました。 完結おめでとうございます! (2021年9月25日 14時) (レス) id: 3211ebc7bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:P | 作成日時:2021年9月8日 0時