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A「そうだ!明後日の部活、少しだけ早目に切り上げれたらって思うんですけど…いいですか?」
夏休みも終盤、今日も朝から夕方までみっちりと指導してもらった帰り 宇髄先生にそう告げる
天元「ん?あぁ、ここ最近根詰め状態だったしな。俺は別に構わねぇけど…」
A「良かった。ありがとうございます」
天元「何か用事でもあんのか?」
A「はい。勉強の息抜きにお祭りに行かないかって誘ってもらってて」
天元「…あー…そっか、気を付けて行けよ」
A「はい!」
行くならやっぱり浴衣着ていきたいし、無一郎くんもあの浴衣着て来てくれるだろうから
A「先生は今年も見回り役ですか?」
天元「今年は別の先生が行く予定だから、俺は会場には行かないかな」
A「そうなんですね…」ホッ
…じゃあ、無一郎くんと行っても見られる事は無いんだ…何かほっとしちゃった……
こうやって普通に話せるようになったとは言えど、まだ完全に先生への気持ちが消えない限り
先生にとっては私が誰と並んで歩こうと関係ないかもしれないけど、やっぱり私としてはまだ他の人と二人でいる所を見られるのは気になっちゃうし
でも折角行くなら何も気にせず楽しみたいもんね
天元「…」
A「……先生?」
突然会話が途切れて不思議に思い宇髄先生に視線をやると、頬杖をついたままどこか一点を見つめて動かない…
天元「え……あぁ、悪ぃ…ぼーっとしてた」
A「大丈夫ですか?夏バテとか…?」
天元「そんなんじゃねぇよ…ほら、遅くなっちまうし荷物纏まったなら帰んな」
A「…はい」
先生の様子は気になったけど、大丈夫だと笑って見せる先生の言葉を信じて美術室を後にした
その日の夜…
無一郎お祭り当日は家まで迎えに行きます
Aえ!?いいよ…今までと同じで鳥居で待ち合わせで
前に無一郎くんの家がある場所聞いた事あるけど、たぶん私の家まで回ってもらうんじゃ遠回りになるだろうし…
そう思って遠慮しようと思ったのに
無一郎今年は去年までとは違って、一応彼氏なので…そうさせて?
A「…!」ドキッ
彼氏…
そう言われたら、わかったって返すしかなくて
仮のお付き合いが始まってからというもの
無一郎くんは、ちゃんと私の彼氏で居ようとしてくれてる…
それに比べて私は…
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momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 電話はお察しの通り無一郎くんでしたね!二年連続で、宇髄先生と過ごしていた学園祭も、今年は初めて先生以外と過ごす学園祭になるのでしょうか…次章が、最後の学園祭の後編となります! (2021年9月7日 23時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - 童磨もまだ諦めていなかったんだね。しかし、童磨もめげないねぇ……。電話の相手は無一郎くんかな?夢主ちゃんは劇を見に行くのかなぁ。最後の文化祭、何かが起こるのか……。 (2021年9月7日 15時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 学園祭初日が始まりました!無一郎くんとの合流の前に、まさかの童磨登場…何やら口説かれている(?)ようですが…大丈夫でしょうか(^^; 今回の学園祭も何やらアクションが起きるのでしょうか… (2021年9月6日 23時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - 夏祭りでのキスをしている所をまさか見られていたとは……。さすがに宇髄先生も気が気じゃないよね……。残りわずかな高校生活、文化祭ではコスプレ喫茶をするみたいだけど、まさか今年は無一郎くんと回るとはねぇ…。 (2021年9月6日 1時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 無一郎くんの止まらないアプローチ。けど、心の中は複雑な様ですね…。そして、無一郎くんの思惑通りキスを目撃してしまった宇髄先生…心の中は穏やかじゃないでしょうが…折角 また夢主を追いかけようとしたのに、途端にこれでは…この先どうなるんでしょうか (2021年9月4日 23時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:P | 作成日時:2021年8月19日 9時