君と描く物語１０

＃４８０ ページ30

天元｢おーい、ちゃんと並べよー！班長、点呼して報告！｣

沖縄の空港に着き、バス移動の前に空港内の広間で一旦点呼をとる

炭治郎｢全員居るね！先生に伝えてくるよ｣

アオイ｢うん。お願いします｣

うちの班の班長は竈門くん
メンバーの確認を終えると、それを宇髄先生に伝えに行った

班長やらなくて正解だったな…
こうやって何かと先生と会話する機会も多いだろうし、その度に気まずい思いしたくないし

梅｢この後、バスで最初の観光場所まで行ってお昼ご飯食べて…その後に美ら海水族館だっけ？｣

カナヲ｢うん！｣

A｢私、水族館楽しみにしてたんだ〜｣

伊之助｢でっけえ魚が泳いでんだろ！？俺様が倒してやるぜ！待ってろよ！｣

善逸｢おい馬鹿、やめろ！出禁になるだろうが！

でも流石に沖縄はこの時期でも暑いから俺も室内は嬉しいな〜｣

アオイ｢でも明日のコース別体験学習は私達 海でバナナボートだし、これくらい気温があった方が寒くなくていいわよ｣

善逸｢それもそうか〜！海か…えへへ、楽しみだな〜///｣

梅｢あんた、単純に海が楽しみなんじゃなくて…周りの女子の水着姿が楽しみなだけでしょ？彼女に言いつけるわよ〜｣ｼﾞﾛｯ

善逸｢ﾋｨｨ…ｯ｣ﾋﾞｸｯ

炭治郎｢お待たせ！そろそろ移動みたいだから忘れ物ない様に準備しよう｣

A｢はーい｣


バスに乗り込み数分、昼食場所に着いて沖縄最初のご当地料理を頂く

梅｢美味しっ！｣

アオイ｢本当ね！麺ももちもち〜｣

伊之助｢アオイ、これ作れるか？｣

アオイ｢んーレシピ調べれば…伊之助さん気に入ったの？｣

伊之助｢おう！帰っても食いたい｣

アオイ｢ふふ…はいはい、じゃあ今度伊之助さん家に行く時にひささんと作るわ｣


アオイと嘴平くんのやり取りを見て、いいな…なんて思うと同時に
ふと頭をよぎった思い出…

先生と出会って初めての夏、先生にお弁当作ったあの日の事…
そして、初めて先生の家に泊まって一緒にキッチンに立った時の事

それから…

先生と別れるまでは、時折手入れをして眺めていた…先生から贈ってもらったあの指輪の事を…

指輪は目立つから普段付けていなかったけど

A｢…｣ｽｯ

不意に手をやった首元には、もうネックレスも無い
鏡に向き合う度に目に入るのも辛くて外してしまった

先生も、指輪は勿論…私があげたピアスはもう付けていなくて

こうやって少しずつ、でも確実に…離れていくんですね……先生

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