君と描く物語１０

＃４７９ ページ29

伊之助｢うっはぁ！凄えぞ！雲の上の存在じゃねえか！｣

アオイ｢ちょっと伊之助さん、落ち着いて…っ｣

伊之助｢アオイも見てみろよ！人間なんて豆粒より小せぇぞ！｣

アオイ｢も〜！恥ずかしいから騒がないで…！///｣

窓の外を見ながら、目をキラキラさせてはしゃぐ嘴平くんを
横に座るアオイが一生懸命落ち着かせようとするけど
そんなのも虚しく一向に興奮冷めやらぬ様子で…


今日からいよいよ修学旅行

私達は既に沖縄に向けて飛行機の中にいます

A｢嘴平くん楽しそう｣ｸｽｯ

カナヲ｢ふふ、アオイ大変だね｣

炭治郎｢空港まで向かうバスの中では伊之助ぐっすりだったから、今になってパワー全開だな〜｣

梅｢同じ班なんだから、もうちょっと静かにしてくんないと
こっちまで馬鹿の仲間だと思われるじゃない…｣

善逸｢あいつ飛行機は初めてだって言ってたから、沖縄着くまであんな感じなんじゃない…？

俺 飛行機の間 寝たかったのに、これじゃ無理だな…｣

機内では班毎に固まって席に着いていて、アオイや嘴平くんの二人席に
通路を挟んで善逸くん竈門くんカナヲ、そのまた通路越しに私と梅ちゃんで横並びに座っている

A｢善逸くん 席変わろうか？こっち座る？｣

善逸｢ありがとう…でも大丈夫、夜まで耐えるよ〜｣

フライトの時間は国内便だし、そんなに長くはない
向こうに着いたら一旦ホテルに荷物を置いて 最初の観光スポットに行く予定になっている

梅｢初日のお昼ご飯何だっけ？｣

カナヲ｢ソーキ蕎麦だよ｣

炭治郎｢俺、沖縄は初めてだから名物も名所も楽しみだな〜｣

カナヲ｢私も。色んな所回り切れるといいね｣

梅｢あんたらにとっちゃ婚前旅行ね〜｣

カナヲ｢婚…///｣

A｢カナヲ、赤くなって可愛いー｣

カナヲ｢Aまでからかわないで〜///｣

本当に…このメンバーで班が組めてよかった
賑やかにして貰えると、余計な事考える時間も少なくて済む

だって…

天元｢おい こら！伊之助！後ろの方には一般の乗客も居るから、あんまり騒ぐなっつったろーが！｣

A｢…っ｣ﾋﾟｸｯ

伊之助｢だって こんな鉄の塊が空飛んでんだぜ！？｣

天元｢わかった…頼むから静かにしてくれ…神崎も困ってんじゃねぇかよ…｣

呆れた口調で眉尻を下げる宇髄先生
嘴平くんを注意する為にすぐ近くまで来た様で…

ただそれだけの事なのに肩が跳ねる

私は耳だけそっちに向けたまま視線を逸らした

私、本当にこんなんで修学旅行楽しめるのかな…

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