＃４７６ ページ26
無一郎くんの暖かさに身を委ねて…どれだけの時間、その肩を濡らしただろうか
このたった二日間で溜め込んでいた真っ黒い渦が、決壊したダムの様に止めどなく体から出て行き
やっと落ち着いた頃には、空はもう薄暗くなり始めていた
A｢……無一郎くん、ありがとう…落ち着いたよ｣ｽｯ
無一郎くんの肩に手を添えて体を離すと、私の背中に回されてた腕もゆっくりと解かれ 無一郎くんと目が合う
無一郎｢…目、腫れちゃったね…大丈夫？｣
A｢うん…でもこのままじゃ家族にびっくりされちゃうし、少し冷やしてから帰ろうかな｣
無一郎｢ごめん、僕が泣いていいよなんて言ったから｣
A｢ううん…そんな事ないよ！…ありがとう
きっと私、無一郎くんが居てくれなかったら…泣く事すら出来てなかったと思うから｣
先生との別れの辛さが、今の涙で全て流された訳では無い
思い返せば幸せな記憶ばかりで、今もまだ先生の顔を真っ直ぐ見れる自信なんて無いけど…
でも確実に、心の中の重りが軽くなったのはわかる
さっきまでの、自分では処理しきれない程の大きな物を…無一郎くんのその優しい一言が包み込んで飛ばしてくれたんだと思う
A｢だから…ありがとう｣ﾆｺｯ
無一郎｢…うん、やっといつもの先輩の笑顔に戻った｣
そう言うと無一郎くんは、少しだけほっとした表情を浮かべた
本当にありがとう、無一郎くん…
心配掛けちゃいけないと思い込む私の悪い癖
そうじゃないんだよ…と教えてくれたんだね…
ちゃんと皆にも言おう
心配掛けるかもしれないし、どうして相談してくれなかったのかと怒るかもしれない…
でもちゃんと言うね…
梅｢…は？｣
アオイ｢今 何て…｣
カナヲ｢聞き間違い…じゃ、無いよね？｣
A｢うん…お別れしたの。私、振られちゃった｣
梅｢……はぁあ！？｣
A｢梅ちゃん…！ここ店内だから！声抑えて…｣
梅｢抑えれる訳なくない！？何がどうなってそうなったのよ！！｣
元々約束してた修旅に向けての買い物の日
落ち合って直ぐに入ったフードショップで、皆にも報告をしたらこの反応…
そりゃそうなるよね…
事情を説明したら案の定、心配してくれたり怒られたり…
梅｢…Aは良い訳？それで…｣
A｢良いも何も…先生に言われた事は何一つ間違ってないし｣
カナヲ｢A…｣
梅｢…もう！パーッと遊んで男なんて忘れるわよ！A！｣
A｢…ふふ、うん｣ｸｽｯ
大丈夫、私には皆が居る
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レモネード - なんだかますます二人の距離が離れていきそう……。さすがに昨夜の事を思うと中々寝れもしなかったのかなぁ？それにしても無一郎くん、帰ってきたら真っ先に宇髄先生の所に行って一言いいそうな気がする……。 (2021年8月19日 3時) (
レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 姉の蜜璃ちゃんに似て、スタイル抜群ですからねー！遂に先生に直接 昨日の事を聞いちゃいましたね…宇髄先生は一体何て答えるのか…。その返事によって、どんな未来に進んでいってしまうのか…。まだまだ安心出来ませんね… (2021年8月18日 18時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - 夢主ちゃんの水着、きっと大胆なんだろうなぁ〜〜。4人で選んだからね。でも昨夜の事を未だに引きずっているのか、まだ宇髄先生のことをちゃんと見れないし、名前を聞くだけでも心臓が脈うつしねぇ……。このままじゃ、童磨か無一郎くんにとられちゃいそう……。 (2021年8月17日 22時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» この先、宇髄先生にとっては 事情を知る二人の存在が大きな支えになるかもしれませんね。そしていよいよ二日目！先生の昨夜の行動で寝不足な夢主…ハードな一日の始まりですが、この調子で大丈夫でしょうか…？ (2021年8月17日 9時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - 電話の相手は煉獄先生だったのね( ´Д｀)=3よかった〜〜。宇髄先生も少しは心のモヤモヤは晴れたかな？夢主ちゃんを幼い頃から知っていて、傍で見守っていてくれた二人だからこそ、悩みを相談できるんだよね。これからどうなっていくのかなぁ…。 (2021年8月16日 0時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：P | 作成日時：2021年7月23日 23時
