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そうこうして皆と話していると時間が経つのはあっという間で、間もなく目的地に到着
各班、それぞれスタンプカードを受け取りいよいよスタートする時間になった
杏寿郎「コースはわかりやすい一本道になっているが、もし万が一道に迷う様な事があれば下手に動き回らずにその場で待機する事!
また、誰か体調不良の者が出た場合は必ず直ぐに一番近くのチェックポイントにいる教師に知らせる様に
では順番にコースに入っていってくれ」
一班ずつ案内に従って歩き出し、私達も前の班がスタートして数分後にコースに入った
春の山道は風が心地よくて、木漏れ日も差し込むから歩いてても過ごしやすい
過ごしやすい…はずだけど……
なんか、こめかみ辺りに鈍い痛みがある様な…気のせいかな
カナヲ「A、どうかしたの?」
A「ううん、大丈夫。なんでもないよ」
初めは微かな痛みだったそれは、だんだん本領を発揮し始めて
実弥「よし、次のチェックポイントまでしっかり歩けよォ」
五個ある内の三個目のポイントに着く頃には酷く頭に激痛が走る様になった
でも、ここで皆の足を引っ張るわけには行かないし
頭痛はするけどまだ体は動かせるから、とりあえず頂上を目指さないと…
炭治郎「ありがとうございます!よし、皆次行こう」
善逸「炭治郎、ちょっと休もうよ〜」
梅「軟弱者ね…キビキビ歩きなさいよ、男でしょ?」
善逸「ヒイィィ」
皆のやりとりに笑顔だけ向けて、体調が悪いのを隠して歩き続ける
炭治郎「…スンスン……ねぇ、A体調悪い?」
A「え…!ううん、そんな事ないよ」
急に竈門くんが隣に来て、私の顔を覗き込んで様子を伺ってきた
炭治郎「でも我慢してる匂いが…」
A「匂い?」
炭治郎「俺、鼻がよく効くんだ。昔から人の感情とかを匂いで感じたりできて…
なんだかAからいつもと違う我慢の匂いがしたから気になって」
幸い、私達の会話は誰も聞いていないようで
優しい竈門くんを騙す様で心苦しいけど…ここは嘘を言ってでも平気なふりしよう
A「匂いでわかるなんて凄いね…でも大丈夫…まだ歩けるし!気にしないで」
炭治郎「けど、あまり無理しちゃいけないよ…「炭治郎〜!ちょっと聞きたい事が(善逸
A「善逸くんが呼んでるよ…行ってあげて!私なら本当に大丈夫。辛くなったらちゃんと休みたいって言うから」
炭治郎「…分かった」
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- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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あずきいろ
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作者名:P | 作成日時:2021年1月6日 2時