優秀な５年生は少し変わってる【忍たま】

番外編【5月1日 5いの日です】second ページ9

尾浜勘右衛門side









廊下でばったりとタカ丸さんに会った。


勘右衛門・タカ丸「「」」

“お互いの事をよく考えろ”

Aの言葉が頭をよぎった……









…気がした。

そう、気がしただけ。



そんな事を守る俺じゃない‼


勘右衛門「あ、タカ丸さん。お久しぶりでっす！それじゃあ、俺、今から昼食なんで」

タカ丸「え？昨日も委員会で会ったよね？あれ、ていうか、今の本当に兵助君？は、鉢屋君の悪戯とかかな？」





タカ丸さんに言ったとおり食堂に向かう。

勘右衛門「おばちゃーん。A定食お願いしまーす」

おばちゃん「はいよー、って久々知君。今日は豆腐B定食の方にしか入ってないわよ？」


勘右衛門「それでも、A定食で‼俺…実は…また暫く豆腐断ちする事にしたんです！1ヶ月間は、俺が頼んでも豆腐は出さないで下さい‼」

おばちゃん「そうなの…。分かったわ！頑張って頂戴‼」

あー、やべ。

元の体に戻ったら恨まれるな、兵助に。

いや、戻らなくても、恨まれそうだ。




兵助「カンエモン？」

勘右衛門「うわぁ！どうしたんだ、へ…勘右衛門」

『自業自得ってこういう事だよな。じゃ、頑張れ2人とも』

兵助への頑張れは1ヶ月間の豆腐断ちの事だとして、俺への頑張れは…？

兵助「カンエモン？ハジメカラオワリマデ、シッカリハナシテ」

ああ〜、なるほどなるほど。

確かに頑張らないとだなー。









あー、怖かった。

睨んでるのは、自分の顔なのに、あそこまで怖いとは思わなかった。


庄左ヱ門「あっ、久々知先輩！尾浜先輩を知りませんか？もうすぐ、委員会なんですけど」

勘右衛門「どこだろーねー、庄ちゃん。代わりに俺が行こうか？」


ああ、純粋な1年生に入れ替わっている事を話したらどうなるのだろうか？

そういえば、なんか隠すとか言ってたよーな？

誰が言ってたっけ？←あなたです

A？


いやいや、自分に興味無い事は考えない質だからなぁ。


庄左ヱ門「……尾浜先輩」

勘右衛門「んー？なーにー？」


ん？

勘右衛門「庄ちゃん、今何て？」



『すまんな、庄左ヱ門。ウチのバカが迷惑をかけた。気づかなかった事にして、誰にも話さないでくれると有難い』

庄左ヱ門「いえ、大丈夫です。今日は、尾浜先輩は私用で休みだと伝えておきますね」

『有難う。今度、何か奢るから。勘右衛門が！』



えー、もしかして。

勘右衛門「俺、庄ちゃんにバレてたの？」

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