優秀な５年生は少し変わってる【忍たま】

4話【おい、そこ】 ページ6

霧島Aside









『ふわぁ〜。ん〜』

兵助「忍者の癖に無防備だな」

勘右衛門「ああ。顔が潮江先輩みたいになってるぞ？」

八左ヱ門「だな。潮江2号」

雷蔵「また徹夜？あまり無理し過ぎないで、ちゃんと寝なよ？」

三郎「ちゃっちゃと終わらせれば良いのにな…」





おい、そこ、雷蔵以外。

私の眠気の原因は、お前らだよ。


『お前らがまともな予算書提出しないせいで、こっちは、寝不足なんだよ！』


火薬委員会は、豆腐って書いてあるし。

学級委員長委員会は、お茶とお茶菓子だったし。

生物委員会は、一向に減る気配の無い、むしろ増えている生き物達の餌代。


『保健委員会と図書委員会を見習え‼』

保健委員会は、猿の腰掛の代金を入れてたけど。

そんなお金、ウチには、ありません！




図書委員会は、もともと本の修理代だとか、無駄な物は何1つなかったし。





勘右衛門「ああ〜、予算会議か…。すっかり、忘れてた」

三郎「そういえば、今回から我々学級委員長委員会も参加する事になったな」

そう。

学級委員長委員会は、顧問が学園長先生の為、自由に予算を使いまくり、何でも買い放題だった。

しかし、不満が殺到したので今回より、学級委員長委員会も参加する事になった。









『参加するからには、無駄な予算は与えないぞ‼学級委員長委員会‼』









木下「おい、お前ら‼今は、授業中だ！校庭10周‼」

「「「「「『ええっ⁉』」」」」」

木下「早く行けっ‼‼」



5年いろは組合同実技。

2組に分かれ、勝負をする。

気絶させられた時点で、退場。

どんな方法を使っても構わない。









Aチーム
　い組 尾浜勘右衛門
　ろ組 不破雷蔵
　は組 霧島A

Bチーム
　い組 久々知兵助
　ろ組 竹谷八左ヱ門
　ろ組 鉢屋三郎









無難な決め方だろう。

優秀ない組を分け、学級委員長委員会も分け、普段一緒にはならない相手との協力プレーだ。

強いて言うならば、Bチームは、ろ組が2人揃っているが、問題無いレベルだ。

部屋も違うし、趣味も違う。

ろ組と言う所以外に共通点が見つからない2人だ。








勘右衛門「じゃあ、A」

『ん？』

勘右衛門「作戦考えて」

『は』

ああ、言い忘れていたなぁ。

私の得意武器は、“薙刀”なんだ。





隠し持っていた薙刀を思いっきり、勘右衛門に向けて振り下ろす。

避けられても、回し蹴りができるように構えておく。

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