22話【流れ】 ページ31
霧島Aside
長次先輩、ご自分の得意武器である縄鏢を振り回しながら、すでに戦闘体制です。
あー、八左ヱ門死ぬんじゃ無いかな。
『八左ヱ門、5年間楽しかったよ』
八左ヱ門「俺、死ぬ流れ⁉」
長次「モソ…体育委員会、生物委員会その予算を図書委員会に譲れば、勘弁してやろう」
小平太「やなこった」
八左ヱ門「おほー」
長次「ならば、ここで倒すまで」
小平太「やれるもんならやってみろ」
『潮江先輩。……図書と生物って体育と戦う必要ありますかね。そもそも、体育には予算なんて無いのに…』
文次郎「良いんじゃねぇか。潰しあってくれれば、こっちとしても好都合だ」
あ、それは否定しない。
左吉「A先輩」
『ん?ああ、ごめんごめん』
抱きしめいた左吉が苦しそうな顔をしていたから、また、強く抱きついてしまっていたのだろう。
近くに虫がいると思うと、どうしても離せないんだよなぁ。
怖いし、怖いし、恐怖でしか無いし。
三木ヱ門「どうします?」
文次郎「やらせておけ」
三木ヱ門「あ、次の委員会です」
兵助「火薬委員会でーっす」
あらまぁ、兵助。
いらっしゃい。
苦しそうな顔をしだした左吉を地面に優しく下ろし、伊助と三郎次に後ろから抱き着く。
伊助・三郎次「「っわあ!A先輩」」
『ごめん。ちょっと我慢して。虫が…さっきまであそこに虫が…』
鈍い音がしてそちらを見ると、ざるの上に漆喰まみれのもんじろ君がいた。
あ、何?
白くて、漆喰まみれで、口が半開きで、髪がぐしゃぐしゃで、目が変な方向を向いているせいで更に気持ち悪い。
兵助「あれ?何これ?」
文次郎「生首フィギュアのもんじろ君が漆喰だらけ…。そうかそうか」
兵助「え?いや、これは…」
文次郎「却下ー!」
この委員長、馬鹿なのか。
いや、馬鹿なんだった。
上から飛んできたのに、火薬委員会が関わってるはずないじゃ無いか。
これでよく、6年になれたな。
しかも、会計委員会委員長に…。
まぁ、崩れ落ちた兵助は置いといて。
文次郎「次は⁉」
乱太郎「保健委員会でーす」
疲れきった保健委員会が立っていた。
素早く、抱きしめていた2人を離し、保健委員会の所へ駆け寄る。
『お前ら、大丈夫か?』
伊作「あ、僕の事は無視なんだ」
横で何かが落ち込んでいるように見えるが、気にしているバヤイじゃない。
今は、委員会の後輩が最優先だ。
36人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
素于葉 - 林檎飴さん» こちらこそ、有難うございます。個人的に納得いかない部分は多いのですが、喜んで頂けて嬉しいです。 (2019年6月29日 21時) (レス) id: 31c11bca6e (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴 - 素于葉さん» 事故現場偏、物凄く面白かったです。特に文次郎と仙蔵のやり取りが面白過ぎて腹筋崩壊しそうになりました。無理と言うか...変なお題でしたのにこんな素敵なお話にしてくれるなんて...有り難う御座いました!!これからも頑張って下さい! (2019年6月21日 21時) (レス) id: 2932db30f1 (このIDを非表示/違反報告)
素于葉 - 紫苑さん» いえ、こちらこそ、遅れてしまい申し訳ありません。面白い、と言って頂き大変光栄です! (2019年5月11日 0時) (レス) id: 31c11bca6e (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 返事が遅れて申し訳ないです。先程リクエストの方を拝見致しました。面白かったです。10連休全て仕事だったので癒されました。素敵な話をありがとうございます。それでは失礼いたします。時間あるときにまたリクエストさせてください。 (2019年5月8日 20時) (レス) id: 3646c8eb7e (このIDを非表示/違反報告)
素于葉 - 林檎飴さん» はい!有難うございます! (2019年5月4日 21時) (レス) id: 31c11bca6e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ