優秀な５年生は少し変わってる【忍たま】

16話【ありえないし】 ページ25

霧島Aside


今日は、予算会議当日。

気合いを入れて掛からねばならない。






毒？

伊作先輩のせい？

何の事かな？




…ああ、あれか。

回復した私が伊作先輩を襲う事で収拾がついた。


やはり、眠っていた時に盛られた薬が原因だったらしい。

あの人を退学させないこの学園はどうかしていると思う。









『潮江先輩、道具の運搬及び設置全て完了致しました。確認も終わりましたので、後は委員長の最終確認を行えば、いつでも始められる状態になっております』

文次郎「ああ、分かった」



まあ、そんなこんなで色々あって、準備完了。

連日の徹夜のせいか、左吉と団蔵は疲労が見え隠れしている。


将来、こいつらを潮江先輩のようにしてはいけない。

…それだけは、絶対に阻止しようと心に誓った。



三木ヱ門「A先輩、潮江先輩、左門を知りませんか？」

『え？三木ヱ門が連れてくる予定じゃなかったか？』

文次郎「俺はAだと聞いたが」

三木ヱ門「私は潮江先輩と…」


沈黙が私達3人を包んだ。



三木ヱ門・文次郎「「『さもぉぉぉぉぉん！』」」









しばらく左門の捜索をしていたが、決断力のある方向音痴がそう簡単に見つかる訳が無い。

幸い、左門に持たせていた荷物が無くとも予算会議は行える為、左門探しは置いておいて金楽寺にて待つ事にした。









左門「こっちだー！会計委員、神崎左門、大爆走中！！！」

どこからか聞こえて来た左門の声。

きっと、かなーり離れたところにいるだろうに、あいつ声だけはでかいからなぁ。


団蔵「あっ、A先輩。あっちで飛んでる神崎先輩が見えます！」

おお、本当だ。

飛躍力も凄い、を加えておかないといけないな。


左門「金楽寺はーどこですかーー！」


文次郎「全く、何をやっているんだ、あいつは」




左吉「あああっ！神崎先輩、今度は飛んで行きましたよ」

左門「ああああああああああああああ」


『見事に吹っ飛んだな』


どこかの悪役のように吹っ飛んでいった左門を会計委員会一同で見守る。

哀れな奴だ。




作法委員会、あの形式は…藤内の罠か？


まあ、今ので作法が罠を仕掛けている可能性は、高くなった。

といっても、仕掛けていない訳がないんだが。


あのS法委員会が罠を仕掛けないなんて、それは、兵助が豆腐を大嫌いというくらいありえないしな。

後、左門と三之助が方向音痴じゃ無くなるくらい。

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