優秀な５年生は少し変わってる【忍たま】

12話【可愛く無いわけがない】 ページ21

霧島Aside









左門・数馬「「会計委員会⁉」」

おずおずと言った様子の数馬と遠慮の無い様子の左門は、聞いた途端驚いたように声をあげた。



左門「やったぞ！やはりな。言っただろう、数馬！」

数馬「うぅ〜、不運だ〜。…はっ！次の予算会議は、保健委員会の方に来て下さいね！」

『はいはい。分かったよ、数馬』









作兵衛「えっ⁉会計に行くんスか？」

『まぁね。やっぱり思い入れの強い委員会だしね』

不本意そうに迷子縄を引っ張っている作兵衛が少し残念そうな顔をしながら、問うてくる。

あみだくじで決めた、という言葉を寸前で飲み込む。



三之助「残念〜。A先輩なら、七松先輩といい勝負しそうなのに」

『それって、私が体育委員会に行く意味無いし。後、三之助、私はこっち』

あさっての方向を見ながら話す三之助に私は呆れつつも応える。

相変わらずの迷子癖を治せるのであれば、体育委員会に行ってやっても良いかもしれない。

てか、自覚くらいしてくれよ。



孫兵「ジュンコ〜、残念だったね。A先輩は、君より会計なんかが良いんだって」

『そんな事は言ってないだろう⁉大体ジュンコに言っても…』

ジュンコにグチグチと私の不満を呟きながら、顔を一切会わせてくれない孫兵。

待て、私の事に来て欲しいの？来て欲しく無いの？

来て欲しいなら、せめて目を合わせてよ、孫兵‼



藤内「はっ‼どうしよう。先輩が作法に来てくれなかった時の予習してない！」

『普通しねぇよ、そんな予習！』

相変わらず、「予習が、予習が」とうわ言のように発する藤内。

いつか、「予習」の本当の意味を教えてやろうと決意する。






私が数馬と左門と部屋に入ると、2人を除いた3年生4人が集まって談笑していた。

おい、人の部屋を溜まり場にするんじゃねぇ。

あ、でも、可愛いから許す。

これが上級生だったら、殺しにかかってた。


どうやら、私を待っていたらしい。

予算会議は、会計委員として参加することを伝えると、残念そうにしたり、苦笑いをしたり、焦ったりと忙しそうにしていた。







3年生は1番可愛い学年だ。


6年生は、年上で例外。


5年は、雷蔵と女装中以外論外。


4年は、初めて出来た後輩だけど…まともな奴がいなかったから、なんていうか。

今は、守一郎という可愛い後輩がいるけど。

結局年上のタカ丸さんがいるし。


まぁ、というわけで、初めて出来たまともな後輩だ。






可愛く無いわけがない！！！！

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