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9話【委員長の暴走】紫苑様リクエスト first ページ15

立花仙蔵side









文次郎「おりゃあ‼」


中庭に木霊する文次郎の声。

鍛錬だろうか。

いや、何だって良い。

とりあえず、うるさすぎて委員会がまともに行えない事だけが問題だ。

仙蔵「お前達だけで委員会をしていろ。私は、あの馬鹿を止めて来る」

喜八郎「じゃあ僕、穴掘りしてきて良いですか〜?」

仙蔵「話を聞いていたか、喜八郎。委員会活動をしていろと言ったんだ」

藤内「まぁ、綾部先輩。委員会が終わった後に掘れば良いじゃないですか」

まだぐずぐず言っている喜八郎の事は藤内に任せ、さっさと中庭へ出る。









『先輩。いい加減やめましょう。不毛ですって』

文次郎「まだだ!まだやるぞ‼ギンギーン!」

『どこの駄々っ子ですか、もう』

袋槍を振り回しAに攻撃している文次郎と、帳簿を見ながらそれをいとも容易く避けるAの姿があった。



『三木ヱ門!』

どこからか田村が現れ、Aの側に立つ。

まぁ、どこからかと言っても、先ほどから、木の裏側に潜んでいたのは分かっていたが。

Aもそちらを向いて、声をかけていた為、やはり4年生と言えど5年生には敵わないな、と感じる。


『こっちの帳簿の確認は、終了。終わってる奴、他にもあったら持って来てくれ』

三木ヱ門「分かりました。先輩も、その、頑張って下さい」

『ああ』

田村はそのまま長屋の方へ走って行き、田村に苦笑いをしたAは、文次郎と向き合う。



『潮江文次郎会計委員会委員長!もう1度言います。不毛です!』

文次郎「知った事か‼」


馬鹿だな。

まともに戦えない状態にも関わらず、喧嘩を吹っ掛けるとは。

全く、私の同室はこれだから。

しかも、相手は後輩の上に女子。

いくら5年の中で1番強いとは言っても女子だ。

同輩2人を相手にすれば、負けてしまう。

6年生に、しかも伊作にすら勝った事は、無いはずだ。

私も1度やり合ったが、開始10秒で組み伏せた。






『潮江先輩。いくら私があなたより弱くとも、4徹目のあなたに負ける程、落ちぶれてはいません!』

文次郎「ほう。それは面白いな。見せて貰おうじゃないか」

『ですから!あなたに勝ち目は無いのでやめよう、と提案しているのです‼』

仙蔵「文次郎、いい加減やめろ。どう見てもAの方が強い。Aの言う通り不毛だ」

『立花先輩。……この場は任せて良いですか?私、委員会があって、じゃあ』

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素于葉 - 林檎飴さん» こちらこそ、有難うございます。個人的に納得いかない部分は多いのですが、喜んで頂けて嬉しいです。 (2019年6月29日 21時) (レス) id: 31c11bca6e (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴 - 素于葉さん» 事故現場偏、物凄く面白かったです。特に文次郎と仙蔵のやり取りが面白過ぎて腹筋崩壊しそうになりました。無理と言うか...変なお題でしたのにこんな素敵なお話にしてくれるなんて...有り難う御座いました!!これからも頑張って下さい! (2019年6月21日 21時) (レス) id: 2932db30f1 (このIDを非表示/違反報告)
素于葉 - 紫苑さん» いえ、こちらこそ、遅れてしまい申し訳ありません。面白い、と言って頂き大変光栄です! (2019年5月11日 0時) (レス) id: 31c11bca6e (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 返事が遅れて申し訳ないです。先程リクエストの方を拝見致しました。面白かったです。10連休全て仕事だったので癒されました。素敵な話をありがとうございます。それでは失礼いたします。時間あるときにまたリクエストさせてください。 (2019年5月8日 20時) (レス) id: 3646c8eb7e (このIDを非表示/違反報告)
素于葉 - 林檎飴さん» はい!有難うございます! (2019年5月4日 21時) (レス) id: 31c11bca6e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:素于葉 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年4月27日 2時

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