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即座で怪しまれないために、
隅に速攻で戻り、今度は体育座りした。
理由を考えようとしたが、今それをしてはいけない気がして、
ミシマさんの方を見た。
「……る…!ああああ……!!」
「先生!!!先生ーーーーーーーーー!!!!」
ナオちゃんの悲痛な叫びが、部屋に響く。
殆どの人が状況を飲み込めていない。
ミシマさんを…ちょっと見るのが辛いが、見ている。
そうしなきゃ駄目なんだよ、って言う私の中の使命感。
考え事をしていて、
ちょっと会話を聞いていなかった。今はどこら辺?
「いやーーー!!先生ーーーーーーーーー!!!」
あんま進んでなかった、
…まだミシマさんに、一言、言えるよね?
「来るな!!」
ミシマさんナオちゃん突き飛ばした…
……その勢いのまま、カンナちゃんの方に行った…あれでも頭こっち向いてるなん…
…っ?!
.
ミシマさんは、
私にまた口パクで、
「―――――。」
そう伝えられた。
……ミシマさん、気づいてたの?
「助けて!!先生が!!先生が死.んじゃうよー!!」
「だっ…駄目だ!!あの首輪に触ったら…!!」
『…………』
すみません、すみません。
助けたかったのに、助けられなくて、
ナオちゃんに、深い、心の傷を背負わせて。
すみません、すみません……
「先生!!先生ーーーーーーーーー!!!」
「ふ…ふふ、ふあははは…!!ククク…!」
部屋の空気とは反対に、ホエミーは笑う。
私は、無表情。
みんなには、見えないように、顔を下に向けるのも忘れていない。
でも、顔を下に向けているのには、まだ別の理由もあるけれど…
「はははははは!!」
ホエミーの笑い声が響く。
その後の台詞は今の私の耳には届いていない。
…いや、
ホエミーがカンナちゃんのことを[姉殺.し]と呼ばれたところらへんから、
私の耳に届いた。
「ふふ…ふふふ…うるさいんですよ…何の力も持たない小娘が…いや、
姉殺.しが」
「わ…私は…」
「ははは、全部見ていたぞ、カンナ、お前が最初の試練でいかに惨.めだったか
お前の行動が姉を殺.したんだ」
ガツン……
部屋に、
金属でナニカを殴.ったような音が響いた。
…カイさん………
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ルナストーン(プロフ) - 紅楓さん» …あ、はい…… . はい、2章らへんからソウさんとの絡みは多くしていくつもりですよ!ですがあまり多くには多分しないと思います……………………………………後、僕はギン君とカンナちゃん推しです。ちょっとギン君とカンナちゃんとの絡みも多くなるかもしれません。 (2021年1月26日 17時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
紅楓(プロフ) - もう原作ぶっ壊してください!そしてただの好みの問題ですがソウさんとの絡みを多くしてください!(ソウさん推し) (2021年1月26日 17時) (レス) id: 082dab1426 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - 紅楓さん» ありがとうございます! はい、自分のペースで更新頑張りますっ! (2021年1月19日 21時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
紅楓(プロフ) - 面白いです!作者様のペースでいいので、更新頑張ってくださいね! (2021年1月19日 20時) (レス) id: 082dab1426 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - 白目黒口さん» あっ…そうだわ……直してくるー! (2021年1月17日 22時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
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