キミのトナリ。

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「…え？」



「もうほら着いたよ。

A開けて〜」




モニターには電話してる裕太が映っていた。





裕太は何を考えてるんだろう？


もう、これ以上


掻き乱さないで欲しい。





「…うん。わかった」





それでも裕太を家に入れちゃう私は


本当にどうしようもない奴だ。




電話を切って施錠解除して


数分後裕太が来た。









「…裕太」



「ほら、あげる」




玄関先で渡されたものは


あの時と一緒。


私の大好きなクッキーシュー。






「A好きでしょ？」






いつもと変わらない裕太。








もうダメだ。



久しぶりに会ったから


裕太見た瞬間


好きって感情が溢れちゃう。






「…っ」



「…A？」




何も言わない私に


ちょっと困った顔してる。





「うん。好きだよ」





好きなのは裕太だよ。





「よく知ってるね」





ちゃんと笑えてるかな？






「当たり前じゃん」







当たり前。


それは幼馴染だから？

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