君の手のひらから【K.N】

ニノ３１ ページ35

大「もうよる遅いよ。先生からなんていわれた？安静にっていわれたんだろ？俺らはずっーとここにいるんだから・・・ね？おやすみ。」

布団の上から俺の胸を規則正しくたたく大野さん。

二「いてよ・・・ちゃんと。」

その言葉を最後に俺は眠りに落ちたようだ。





数時間後・・・・

腕に走る激痛。

二「んっ・・・はぁ・・・いって・・・・」

あまりの痛さにとびおきた。

ずきずきと痛み眠るどころじゃない。

とうとう腕まできたか・・・

あたりは真っ暗。隣には大野さんが寝ていた。


ふだんは寝てるのに悪いから起こさない。

でも・・・今回は

二「おおのさっ・・・た・・・すけて！・・・いったい・・・いたい」

右手でねている大野さんの背中をたたく。


するとゆっくりと俺のほうに寝返りをうった。

大「ん・・・どした？」

二「いたい！・・・うでが・・・んっ・・・いたいの」


そういうと飛び起きて電気をつけて俺に駆け寄ってきた。

大「どこ？左だよね？みせて。」

取り乱すおれを落ち着かせるかのように背中をさすりながらきいてきた。



腕をみせるとそこには赤い線がいくつもはしっていた。

大「ニノ、これ前にも・・・あったよな？」

二「あ・・あった・・・」

大「そのときどうしてた？」

二「痛み止めのんで・・・点滴」

大「シップは？」

二「いたすぎて腫れないの・・・」


そうか・・・と１つため息をついた大野さん。

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