君の手のひらから【K.N】

潤２９ ページ33

ニノから電話を返された。

潤「もういいの？」

二「ん・・・」

潤「もしもし？大野君？」

大『病院いったんだね。なんかいわれた？』

潤「うん・・・。リンパ管炎だって。」

大『えぇ！？また？じゃあ入院・・・』

そう、ニノは２００４年に１度なっている。そのときは入院してそこから仕事に通っていた。


潤「そうしたかったんだけどさ。うん、また詳しく話す。」

電話をきろうとしたそのときスピーカーからあわてた声が聞こえた。

大『ま、まって！俺いったらだめ？』

潤「なに？家にってこと？わかった。ニノにきく。」

横にすわるニノは「なになに？」という表情で俺をみあげていた。

潤「なぁ、ニノ。大野君に会いたい？」

一気に表情がかわる。目を見開いてばたばたと足を動かしていた。

二「くるの？」

潤「たぶん。翔くん、いいよね？」

運転中の翔くんにも問いかける。

翔「智君くるの？じゃあ雅紀もよぼうよ。」

潤「そだね。・・・今のはなしきこえた？」

もう一度電話を耳につける。


大『きこえた。相葉ちゃんもつれてくよ。じゃあまたあとで』


潤「うん。」

電話をきりポケットにしまいニノに向き直る。


二「まーくん？」

潤「全員集合だねー」

運転席で騒がしくなりそうだ、とつぶやく翔くん。

でもその声は弾んでいてうれしそうだった。

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