STORY３０ ページ32
お茶もひと段落して、お会計に向かう
2人分で分けて清算するものかと思っていたら
北斗は勝手に2人分を申し入れた
あ「払うよ」
北「あー、いいいい
俺も男ですから、女に金払わせるほど堕ちてないし」
あ「でも…」
北「だからーいいんだって
俺にもプライドがあるんだから」
北斗自身のため、みたいな言い方をされるともうどうしようもない
あ「・・・ごちそうさまでした」
北「いえいえ」
北斗は財布を片手に手を振ると、髪をかき上げた
あ「じゃあ、また明日」
そう言ってくるりと北斗に背中を向けると
北「あーちょっと待って」
そう言って。
あ「・・・北斗何やってんの」
引き留めるだけなら声をかければいいのに
後ろから突然羽交い絞め
・
…じゃなくて抱きしめられた
北「ねえ、ジェシーのこと好き？」
抱きしめたままの状態で北斗が聞く
あ「・・・なんでそんｎ… 北「俺にしない？」
途中で遮られた私の言葉
そのまま北斗は話し続ける
北「Aもさ、辛いんじゃない？
ずーっと一緒だった幼馴染だからって好きな気持ち抑え込むの」
あ「・・・・・・・・・・・」
何でこの人は、こんなに人の気持ち図星で分かるんだろう
諦めかけてて、でもまだ希望を持っちゃってる自分に嫌気がさしてることも
きっと分かってるんだろう
分かってて言わないんだろう
北「俺、Aのこと好きだし、
大好きだし、
ジェシーより俺の方が絶対お前を大切にしてやれる」
最後の言葉は囁くようなくすぐったい声で言われた
あ「考えとく」
出来る限り冷静に、北斗の腕を解く
北「忘れるために使われるなら俺、全然かまわないから」
早足で歩きだした私にも聞こえるくらいの声に戻った
北斗は私に
北「じゃな」
一声かけて後ろを向いた
あ「ばい」
結局いつも通りの挨拶を交わして別れた
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まきな(プロフ) - コメント失礼します！-BUTLERS-5のパスワードはどうすれば教えていただけるでしょうか？ (2017年8月15日 2時) (
レス) id: 6170f65955 (このIDを非表示/違反報告)
ハナル(プロフ) - 執事ですからを読まさせていただき、とっても素敵なものを書かれる方だなとこちらも読まさせていただきました！引き込まれて、一気に読んでしまいました。こちらももし、続編が出られるのであれば楽しみにしています♪他の作品も楽しみにしいます♪ (2015年3月17日 2時) (レス) id: 20cbcae3ef (このIDを非表示/違反報告)
すぷりんぐ(プロフ) - 続編楽しみにしてます♪♪ (2014年12月6日 2時) (レス) id: 91f8423b81 (このIDを非表示/違反報告)
あいす - 泣いちゃいました( ´O` )他の作品も頑張って下さい！ (2014年9月11日 21時) (レス) id: 2142cb5590 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃやま - すっごく面白いです！！他の小説も頑張って下さい♪ (2014年1月27日 23時) (レス) id: d82a3c1e5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さやえんどうlove | 作成日時：2013年7月12日 16時
