『あんスタ』白雪姫『男主』

噂なんて広まるもの ページ20

氷鷹「何かあったらすぐにいうんだからな。必ず力になる」



「えへへ、北斗先輩ありがとうございます！北斗先輩にそう言ってもらえるとすごく力が湧いてきます！」



氷鷹「あぁ。とにかく無理することなく頑張るんだぞ」



「北斗先輩もですよ！fineとしてのレッスンも頑張ってくださいね」



fineとして


その言葉に僅かに眉を寄せた彼を見逃さない



馴染んではいるようだけど、まだどこかでtricksterを引きずっているのだろうか


未練はあるのだろうか


消えかけた生徒会への闘士に火をつけて差し上げる


それが僕のいずれやらなければならないしめいである


遊木真の望むハッピーエンドに必要なもの



tricksterの再構築



それにはあなたが必要だから。



その時は真白友也のたいせつな先輩同士でも対立していただそう。



道化師とはいえ、王子様といえ


演劇部の一員とはいえ所詮高校生



あいどるとはいっても卵でしかない彼ら。

そんな彼らに僕の狙いがわかるわけもない


昔から他人を欺いてきた僕の思考回路なんてわかるわけない



不安そうな北斗先輩、見守るような日々樹渉にその気持ちを押し込んで微笑んだ



そう、欺けないものなんてどこにも存在しないのだから。




部室を出て教室に向かう


あ、衣装の調達どうしよう


あんずちゃんにつくらせる？でも作れるの？

楽した結果これだったというあたり期待はできないだろうな


どうしたものか。


作る？いや、出来るだろうけど基本わからないしな



頭を抱えながら教室に戻ると集まる視線


え、なにこれ。



紫「トモくん！」


怒ったような声に首をかしげる


なんかしたっけ？



紫「桃李くんからききました！

Valkyrieとドリフェスで戦うつもりだって！」



うわぁなんでバレてるのというか姫宮いたのかよあそこに！！



創の近くには桃李がいて


お前クラス違うのになぜここにいるんだよ！


姫宮「Valkyrieなんてfineに負けた過去の遺物でしかないけどねぇ
ま、お前創の友達みたいだし

変態の後輩みたいだからさー、お前なんかどうなってもいいけど
一応創たちにもいっといたんだよねえ」


紫「にーちゃんを取り戻すためって聞きました！なんでそんな無茶するんですか！

それにそもそもトモ君はこんなことするキャラじゃないですし

まさかにーちゃんのことー」


そこで慌てて創の口を閉じた

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