『あんスタ』白雪姫『男主』

不協和音の連鎖 ページ12

悲しそうに鬱向けば鳴上嵐は目を丸くしていた



鳴上「驚いたわ･･･あなたそんな子だったのね！」



「え？」



鳴上「ごめんなさいねぇ、嫌な思いさせたら。満ちゃんから聞いてたあなたとだいぶ違ったから

あなたの事、クールだって言ってたもんだから。
仁兎先輩が抜けるって言った時もあなたは止めなかったって聞いてたから
そんなふうに思ってるとは思わなかったわ」



どんだけ前の僕は冷めてたんだ･･･


「すみません、にーちゃんが選んだ事だから止めたらダメだって思ってて」



鳴上「ううん。私が誤解してたのが悪いのよ。

本当は先輩のこと大切に思って思いやれる子だったのね。

Ra*bitsの事もちゃんと考えてて偉いわ」



撫でられた頭に手を止められたため顔を見れば彼は笑っていて



鳴上「(これってウィッグ？顔も普段から隠してるし･･･この子何かある子なのかしら？
まぁ、そんなに一度に聞き出すことは出来ないし

今はいいか)
それにね、仁兎先輩のことなら同じく悩んでる子がいるからそのことはなしてみたら？」


「へ？」



鳴上「ふふ、ちょうどお昼休みだし行きましょ！ついてきて」



手を引かれて歩き出す。


付いた先は二年B組


ガラリと開いた扉から見える景色は先輩達がいて


不思議な僕達の組み合わせに目を丸くしていた





衣更「あれ？珍しい組み合わせだな？」



伏見「鳴上様、誘拐ですか？」



鳴上「んもう失礼しちゃう！ちょっと色々話してたんだけど気に入ったのよ！」



そこで違和感



衣更真緒は朔間凛月とベッタリなはず


なのになぜ伏見弓弦といるのだ



いや二人共生徒会だから仕方ないけど



朔間凛月はいない。


もしかしたらここにも不協和音が浸透してるのかもしれない



鳴上「あら？凛月ちゃんは？」


衣更「さぁ、最近俺もあってないぜ？生徒会もユニットも忙しくてさ」


鳴上「困ったわねぇ今日こそユニットのレッスン来て欲しかったのに･･･

まぁ自分で探すわ」



俺が探すよと言わない衣更真緒に違和感


ちらりと顔を見れば少し気まずそうにしていたがすぐに伏見弓弦と話し出した



ここも何かあるんだろうな



まぁ、遊木真のハッピーエンドに関係ないならここの不協和音なんて興味無いし勝手にやってればいいと思うけどね

影「あ！なるちゃん帰ってきたん？ってそのこRa*bitsの･･･」

あからさまに気まずそうにする彼に先輩なんだから堂々としてればいいと思うがそんなの出さずに僕は会釈をした

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