アリスのクラスの転校生、"犯罪界のプリンス"の仲間でした。 (ページ14)

今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:470 hit

６ページ14

「ちょっと！どんどん高くなってくじゃない！どうしてくれんのよ！」

研究所の中で、赤ずきんがウィルに詰め寄っている。

「俺のせいかよ！」

「あんたのせいで豆が芽を出しちゃったんでしょ！」

「落としたのはお前だろうが！そもそも、それだったらAもそうだろ！？」

と、二人が揉めている横で。

茉莉音はジャックに質問している。

「宇宙まで伸びるかって？いや、それまでに枯れると思うよ」

「・・・枯れたらどうなります？」

嫌〜な予感がしてＰ・Ｐ・ジュニアが尋ねる。

「倒れるよ」

当然のようにジャックは答える。面々の顔が青く＿＿Ｐ・Ｐ・ジュニアはもっと青く＿＿なる。

パタパタと足を動かすＰ・Ｐ・ジュニアにウィルは鼻で笑う。

「これだから飛べない鳥は」

「いいですか、ペンギンは飛べないのではありません！
あえて！そう、あえて飛べないことを選んだ鳥なのです！」

「でも、ダチョウと違って足は速くないよね？」

「・・・うにゅう」

その後、アリスからの電話がＰ・Ｐ・ジュニアにかかった。

どうやら、地上に脱出することができたのは、ジェイとアリスとリリカ＿＿執事に助けられた＿＿のみ。

ジャックの計算によると、研究所が落下するのは一時間弱。

アリスは電話を切った。

研究所の中に取り残された面々は、それぞれ騒がしい。

「ちょっと、これからどうなるのよ！
まだ先生に課題提出してないし、怒られるのが目に見えてる！オオカミ、助けて〜！」

「知るか！というか、それはお前がやらなかったからだろ！」

と、赤ずきんとオオカミ。

「はぁ〜、せっかくジェイ様に出会えたばかりなのに・・・」

と、茉莉音。

「ねーお兄ちゃん。これって大丈夫そう？」

「考えないとね。どうしようか」

と、碇山兄妹。

「アリス、大丈夫でしょうか」

と、Ｐ・Ｐ・ジュニア。

「ウィル、これ使えるかな」

「それは厳しいな。俺らだけなら、脱出できるが・・・」

と、対策を練るウィルとA。

それぞれの不安が心をよぎる中、名探偵アリス・リドルに変身したアリスが研究所に姿を表す。

鏡の国から、Ｐ・Ｐ・ジュニアの鏡を通って来たのだ。

「到着」

「アリス・リドル！どこから来たのよ！？」

アリスに気づいた赤ずきんが、驚いて口をパクパクさせる。