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「え……もしかしてヤバい?」
「ヤバいなんてもんじゃない」
ソイツ死ぬぞ
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杉沢第三高校っ！見えた！！
一般人が封印を解くのはほぼ不可能。
だけど、もし。解き放たれることがあるなら、その時は……
(だめ……！)
悪い予感を振り払う。
母親も、父親も、祖父も。
虎杖悠仁には、きっともう帰るところがない。
その苦しさは、私が一番よくわかってる。
(だから、)
放課後のグラウンドで楽しそうに会話していた虎杖悠仁と先輩たちの姿を思い出す。
(もう、虎杖悠仁から奪わせない)
死が目前に迫るような呪いの気配。
さっきよりもより一層濃くなったそれに、怖気付きそうになる。
でも、ここで負けてはいられない。
校門をよじ登って越える。
校舎の四階の角の部屋。ひと部屋だけ小さな灯りが漏れ出している。
多分、あそこだ。
(開かないっ！)
手当たり次第に扉を揺するがどれもこれも鍵がかかっている。
早くしないと……！
(深夜の学校に侵入するとしたら…)
正面玄関からは入れないはず。
(……そうだ)
確か探索した時に、図書室を使う生徒用の出入り口があった。そこなら開いてるかも。
正面玄関からぐるっと回って、外階段の下に設けられた小さな扉のドアノブに手を掛けて捻れば、予想通り少し重い扉が音を立てて開いた。
しかも灯りの灯っていた部屋はここのすぐ上。
(まだ間に合う！)
一番手前の階段を駆け上がり、四階に到達する直前。
耳をつんざく様な悲鳴と何かが倒れるような音が廊下に響き渡る。それに続いてドタバタと駆け出す音。
しまった、呪いが動き始めた！！
四階に上がると、右手突き当りに
部室とは反対の方へ走る。
気配が濃すぎて上手く掴めない。
(どこ……！)
「……っ！！」
〈 いま なンじですかぁ 〉
ペタ、ペタ、と歩く音。
ゆったりした足取りだが、確実にこちらに向かってきている。
〈 みぢかいはりはあ ジュういちいぃ 〉
目を凝らせば、先の曲がり角に口を押えて縮こまる女子生徒の影。
(見つけた！)
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早瀬モモコ(プロフ) - リリリンゴさん» リリリンゴさんコメントありがとうございます！とても励みになります！更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！！ (2021年10月16日 21時) (
レス) id: 8442258d5b (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年10月13日 23時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
リリリンゴ - シリーズ最初から読みました！面白いです！更新頑張ってください！応援してます！ (2021年10月13日 2時) (レス) @page6 id: 5191a43a7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：早瀬モモコ | 作成日時：2021年10月12日 1時
