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N「…好きだよ。」
唇が離れたと思ったら、
耳元で囁かれたその言葉。
「え？…ホントに言ってる？」
N「さすがに今、嘘つくか。」
きまり悪そうに、
でも優しく笑った。
「え、じゃあ、何で…。」
N「…脅されたの。」
何なのあのクソ女、
なんてポツリと零れた暴言。
「…え？」
N「しかも、嵌められたし。」
和くんが言うには…。
私が和くんと付き合っている、
そんな情報をたまたま得た緋奈子さん。
“バラされたくなかったら別れて？”
と言われ、指示に従ったらしい。
でもそれで終わりではなく、
彼女は和くんとの熱愛情報を流した。
N「共演した時はあんな子だとは、ね。」
話題作りに利用されたかなー、
って自嘲気味に笑った。
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作者名：芽依莉 | 作成日時：2016年4月20日 16時
