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N「…風呂、入ってくる。」
そう言い捨てると、
私の横を通り過ぎた。
「…っ、うっ、…」
和くんが部屋を出て行くと
止めどなく溢れる涙。
住む世界が違うなんて分かってた。
だって和くんは、アイドルだから。
中学生の時に知り合って、
卒業しても連絡を取り合う中で、
恋愛に発展…なんていうベタな感じ。
だから和くんは、
私の良き理解者でもあった。
でも、
邪魔だったなんて…──。
同棲してたわけじゃないから
私の荷物はすぐにまとまる。
泣きながら帰る支度をし、
置き手紙を残した。
ごめんね、和くん。
幸せになってね…──。
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作者名：芽依莉 | 作成日時：2016年4月20日 16時
