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N side




O「ん、言っとく。…けどね？」


俺を見て微笑んだ。


N「なに？」


O「ニノだって手遅れじゃないよ。」


そう言うと大野さんは、
楽屋の方に歩いて行った。


…何が言いたかったんだろ。
てか、Aのこと覚えてたんだ。





でもさ、無理なんだよ。
そんなに簡単じゃないってこと。





俺の中のあなたは、
いつも笑ってて優しかった。


俺が酷いこと言っても、
何も俺のせいになんてしなくて。





たぶん今でもきっと、
“頑張れ”って言ってるんだ。


──…優しいから。





だから余計にツラくて、
どうしてもまだ行けないの。




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作者名：芽依莉 | 作成日時：2016年4月20日 16時

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