【男主】君を求めて。【うらたぬき】

31. ページ34

コンコン





セ「失礼します。」





『センラさん？どーかされました？』





セ「いきなりで申し訳ないのですが、、、







本当にそれでいいんですか？」







『…なにがですか。』






セ「わかってるくせに、俺もあなたに婚約者がいることは知ってます。




そのためにうらたさんを振ったんですよね」





セ「じゃあ、うらたさんを俺のものにしても怒らないで下さいね？」






『は？』






セ「今なら、弱ってるからつけこめるチャンスなんですよねぇ…」






『やめろ！！！！』






セ「あれ？ふったんですよね？じゃあいいじゃないですか」






『と、友達として、』






セ「友達なら、友達の恋は応援するものじゃないんですか。」





『けど！！！』





セ「あなたはもう少し自分に素直になってください。





うらたさんのことが好きなんですよね？






付き合いたいですよね？




じゃあそれでいいじゃない…『そんな簡単に言わないでください！！！！』っ」







『俺だって！わたると付き合いたい！けど！
わたるにはもっと、ふさわしい女性がいる！
こんなどうしようもない、男じゃなくて！





一時の恋心に惑わされたら…駄目なんだよ…』






セ「あなたはうらたさんの告白が一時のものに見えたんですか。





最近、大変だったんですよ？ぼけっとしてるし、フラフラしてるし、」






セ「それが本当に一時のものだと思うんですか。」






『っ、』





セ「もう一度、考え直してください。」









…ごめんな。Aさん。こんな悪く言うつもりはなかったんよ？けど、








幸せになってもらうにはあなたは謙虚すぎる…

32.→←30.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す