君を守りたい Part2 (ページ7)

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清の思い…

清の願いは、もう清のものだけじゃなくなってる

一緒に探し始めた俺達も、今は光子さんを探し出したいと本気で思っていた

「…北山くんの体を返せって皆が思ってる事も分かってる。皆が僕の為に…一生懸命探してくれてる事も分かってる。だから…皆の気持ちを無駄にしたくない。でもっ！……知りたいんだ。光子がどこに行ったのか…。なぜいなくなったのか…。」

「俺達だって、お前と同じ気持ちだよ。だから約束したんだろ？お前の願いを叶えるって。」

「そうだよ。清くん一人の望みじゃないんだよ、もう…」

渉の言葉に清が瞳を揺らす

そして、清の口から知りたくなかった事実が告げられた

「……時間がない…。……最近、北山くんの反応が弱くなってる。」

「え…」

「今までは呼びかければ、反応してた。でも…今は…眠ってて応えてくれない事の方が多くなってる…」

言われてみれば、清が起きている時間が少しずつ長くなっていた

「俺だって、皆に北山くんを返したい。でも……どうにもできないんだ。もう…後戻りはできないんだ。……ごめんなさい、ガヤさん…」

清がぽろぽろと涙を流しながら、俺に、何度も何度も「ごめんなさい」と呟く

「……謝んな。俺は諦めてねぇから。お前の事も宏光の事も助ける。…約束する。」

「ガヤさん…」

「お前が光子さんを大事なのと同じくらい、俺だって宏光が大切なんだ。お前に宏光の体は渡さない。絶対探し出して宏光を取り返す。…覚えとけ。」

俺だって、もう後戻りはできないんだ

絶対宏光をもう一度この腕に抱きしめる…

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