６５（Tside） ページ18
その日、結局ワッターは夜遅くにガヤのマンションに帰って来た
「お帰り。」
「ただいま。太輔は？」
「大丈夫。ちゃんと眠ってるよ。」
「そっか、ありがとね。」
どこに行ったのか、何をしてきたのか、何も言わないワッター
「ごめん。２人の明日のスケジュールってどうなってる？」
「俺は、ガヤさんの代わりに千賀とラジオ収録行ってくる。」
「俺は明日オフだよ。」
「そっか。じゃあ、玉、申し訳ないんだけど、太輔の事１日お願いできるかな？」
「いいけど…ワッターは？」
「朝イチで出掛けてくる。」
「……ね、ワッター。危険な事とかしてないよね？」
ワッターまで倒れたり、いなくなったら…
ワッターの目をじっと見つめると、ワッターは目を逸らさず頷いた
「危険な事も、無理もしてない。嘘はつかないよ。」
「…」
「何も聞かないでいてくれる事、感謝してる。明日帰ったら、ちゃんと話すよ。今は…まだ話せる段階じゃないから…。」
ワッターが嘘ついてない事、顔を見れば分かった
でも…
「ガヤには何て言うの？ガヤ、心配するよ？」
「……太輔にはまだ言わないで欲しい。変に期待させてもいけないし、太輔にショックも与えたくない。」
「光子さんの手掛かり…見付けたんだね…？」
「ごめん…まだ言えない。」
ワッターが慎重になってる
きっと光子さんの真相に近付いてるんだ…
「横尾さん、ガヤさんの事は大丈夫だよ。仕事だって伝えるからさ。」
「宮田、ありがとう。」
「横尾さんの事、信じてるから。」
「うん。……玉…」
俺だって信じてるよ
ただ…心配なだけ…
「大丈夫。玉ちゃんも横尾さんの心配なだけでちゃんと信じてるから。ガヤさんの事も…。俺の玉ちゃんは出来る子ですから！」
「……どさくさにまぎれて俺の玉ちゃんとか言うな。」
「あれ？俺は玉ちゃんの傍にいて…」
「だぁぁぁぁっ！それ以上言うなっ///」
もう///
宮田には勝てない…
「ちゃんと帰って来てよ？」
「うん。ホント、危険な事はしてないからね！(笑)」
「待ってるから。」
「分かった。」
次の日…
丸一日連絡が取れなかったワッター
帰って来たのは、日付を超えた深夜
疲れ切ったワッターは、心配する俺達に優しく微笑んだ後、そのまま崩れるようにソファーに倒れ込み、眠ってしまった…
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作者名：MISA
| 作成日時：2015年2月5日 11時
