６４（Mside） ページ17
眠るガヤさんを2人で看ながら、リストの残りを処理していく
「鈴木光子さんと言う方を探していまして…」
「…そうですか…。ありがとうございました。」
ガヤさんの持っていたリストの残りは２人で処理すればあっという間に終わった
けれど、光子さんに繋がる手掛かりは一つもなかった
×印の並ぶリストを見て、思わずため息をついた時
「すごね。ガヤのミツを想う気持ち…」
玉がガヤさんを見つめながら呟いた
「玉…？」
「俺…好きな人を守りたいとか、幸せにしたいって思うけど…ここまで出来るかな…自信がない」
その好きな人って言うのは…俺の事…でいいのかな？
「俺は…玉の為なら死ねるよ？」
「宮田…」
「それくらい玉の事好き。…玉は、違うだろうけど(笑)」
ホントだよ？
俺はずっと玉だけだから…
玉に出会う為に生まれてきたんだって、本気で思ってるから…
「宮田……俺は…」
「いいんだ。玉は…俺の為なんかに死んじゃダメ。玉を守るのが俺の役目だから。俺より先に死んじゃダメだよ？」
俺は常に玉が俺を想うよりも玉を想っていたい
玉の為に生きていたい
「……宮田の為なんかに死んだりなんかしないよ…//」
「あはは(笑)」
それでいいんだ
真っ赤になりながら言う玉
俺の気持ち、一番分かってくれてるのも玉だって分かってるから
「だから…お前も俺の為に死んだりなんかするな。お前は俺の傍にいて、俺の面倒見なきゃいけないんだからな…」
「玉…」
玉の言葉に胸がキュンってなって、抱きしめようとした時
「お前ら…死ぬ、死ぬって…宏光も俺も死んだりなんかしないぞ…」
「ガヤさん！」
ガヤさんが目を覚ましちゃった
「ガヤ///目、覚めたんだ。…気分どう？」
「……宏光の…夢見てた…」
「ミツの…？」
「宏光…笑ってた…。俺がこんなに辛い思いしてんのに…笑ってんだよ…」
「ガヤさん…泣かないでよ…」
「どれだけ俺に心配かけりゃ、気が済むんだろうな…宏光…」
腕で目を隠してるけど、涙が次々と流れていくのを隠せてない
本当は…ガヤさんも怖いんだ
大切な人を失う事…
「ガヤ…ミツは大丈夫だよ。病気の時だって、ちゃんとガヤの所に戻ってきたじゃん。」
「うん…」
「そうだね。ミツはガヤさんを残して死んだりなんてしないよ。」
２人の絆は…愛は…
こんな事じゃ、壊されたりしない
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作者名：MISA
| 作成日時：2015年2月5日 11時
