君を守りたい Part2 (ページ14)

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６１（Tside）ページ14

点滴を終えて、ガヤを家に連れて帰る

千賀は「ニカと清くんが待っているから」と２人の元に帰り、ワッターは「太輔のご飯の買い出しに行ってくる」と１人、スーパーに向かった

ガヤはまだ少しフラフラしていて、見兼ねた宮田がガヤを背中に負ぶった

「軽っ！もう…ガヤさん、ちゃんとご飯食べなきゃだめだよ！玉、横尾さんに連絡して、買い出しの量、増やして貰って！」

「…そんなに食えねぇよ(笑)」

「いいえっ！食べて頂きます！」

「んはは。大丈夫だよ、宮田。心配しなくてもワッター、きっといっぱい買ってくるよ(笑)」

「………確かに…(笑)」

俺が言ったら、説教になっちゃいそうな事も、宮田が言うと優しさに変わる

ガヤが自然に笑う姿…そういえば、久々に見たかもな…

ガヤの部屋に入ると、驚くほどに荒れていた

あちこちに散らばった資料

脱いだままの洋服…

「ガヤ…」

「……恥ずかしいとこ…見られちゃったな…」

「宏光が脱いだ服を散らかして困ってる」なんて眉を下げて言っていた普段のガヤからは、想像出来ない言葉

「宮田、降ろして。すぐ…片付ける…」

「いいよ。…俺の部屋よりは、十分綺麗だよ(笑)」

ガヤに無理をさせないように宮田が嘘をつく

「ホントだよ。宮田んち、ホント汚いから(笑)」

俺もそれに合わせて笑った

「とにかく、ガヤ、ベッド行こう。」

寝室で部屋着に着替えさせて、ベッドに横にさせると、ガヤはあっという間に眠りに落ちた

ワッターが帰って来るまで、宮田と２人、部屋に散らばった資料を片付けた

「宮田…これ…」

「うん。…ガヤさん、きっと寝る時間も、食べる時間も削って、これやってたんだ…」

テーブルの上に広げられた数枚の紙

それは先日、俺達がガヤに渡した東京・神奈川の病院と寺のリスト

びっしりと詰め込まれたそのリストを７人で分けて、数枚ずつ持ち帰っていた

「俺、まだ４分の一も終わってないよ…」

「俺だって…」

名前の隣に書かれた『×印』

それはもうラストのページにまで付けられ、残りはわずかになっていた

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