４９（Fside） ページ2
皆が行き詰まりを感じている中、一筋の光が差したのは食事会の数日後
宮田と玉が訪れた小さな資料館で、当時清の住んでいた辺りに住んでいた女性が、まだ東京に住んでいるという情報を聞いて来た
９０歳と言う高齢で、今は施設に入所しているという
「施設には了解を得てる。俺達が行ってもいいけど、ガヤさん、行きたいんじゃないかなって玉と話してて。どうする？」
宮田が俺にそう言ってくれた
「ありがとう。俺、行ってくるよ。」
２人の気持ちをありがたく受け取ってそう答えた時だった
「僕も…連れて行ってくれませんか？」
清が俺に向き直ってそう言った
「近所に住んでいた人なら、俺も知ってる人かもしれない。俺も、一緒に話を聞きたい。」
清の気持ちは痛いくらい分かった
でも…
「清くん…俺達もそうさせてあげたいけど…」
「うん。俺とミツはまだ活動休止中だからさ、外に出るのはマズイよ。」
千賀とニカが、同情しながらも清を止めてくれた
「でも…どうしても行きたい！今まで資料ばかりだったのに、やっと直接話が聞ける機会が出来たんです。光子の存在が…やっと…」
ぽろぽろと涙を零す清に誰も、何も言えなくなってしまう
「太輔…俺も一緒に行く。清には、絶対バレないように変装させて、俺が傍に付く。だから…」
「ガヤさん…お願いします。」
渉の言葉に皆が一斉に俺を見る
清は涙を流しながら俺に深々と頭を下げた
『太輔、お願い』
宏光の姿とダブって見えた
宏光…
やっぱり俺はお前には甘くなっちゃうよ…(笑)
「分かった。その代り、俺と渉の事ちゃんと言う事聞けよ。勝手な行動は許さない。」
「ありがとうございます！」
「ありがとう、太輔」
「何で渉がお礼言うの？(笑)」
「んふふ。二人ともちゃんと話聞いておいでよね。」
「うん。後悔のないようにね。」
皆の温かい言葉に、心がほんわりと暖かくなって…
久しぶりに心から笑えた気がした
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 449人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：MISA
| 作成日時：2015年2月5日 11時
