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「A!」
と真希の声が聞こえすぐに駆け寄る、Aは領域展開してたはず、負けるわけがないと思いながらも焦る
「おかか、明太子!」
と焦る棘の腕の中でぐったりとするA、の顔には模様
「先生、Aさん呪われちゃったの?早く家入さんに…」
「いや…皆離れて、彼女の中の呪霊が目覚めようとしている」
厄介な事になった、想定外だ
夜叉の呪いが弱まった今、彼女の物ではない領域を展開するなど彼女の中の呪霊に肉体を私に言ってるような物
僕がしくった、Aにはやはり言っておくべきだった、変に優しさを出して人間だよと嘘を吐くべきではなかった
「離れろってどういうことだよ、お前言っただろ大丈夫だって」
「…それは次に起きた時AがAで居ればの話だ」
本来のAの術式は共存共栄呪術、対象と命、術式相手の全てを自分と共有する、故に夜叉があいつを完全封印しようとしたあの日、弱りきったあいつは仮の体を求め幼いAに入り込んだ時にAの術式に負けそのままAの中で眠りにつく形となった
そしてそれを今まで夜叉の呪いで封印を上からしていた、それが弱った今、あの呪霊を抑え込むのはAの呪力のみ
「A!戻ったか!」
「高菜!」
「良かった!」
「びっくりしたぞ」
「離れて皆、Aじゃない印が消えてない」
「珍しいな、六眼と無下限呪術の抱き合わせか、これは厄介な輩ぞ」
とAよりは冷たい目、そして低めの声、雰囲気はAには似てるところは一切なかった
「誰だよ」
「特別に教えてやろう、余は十羅刹女・無厭足、精々余を楽しませて寿命を伸ばすんだな」
特級呪霊、十羅刹女・無厭足、衆生を殺害しても厭わず、それでも飽き足らなかったことから名付けられた、飽きれば殺すそんな冷酷で残酷な呪霊
今はまだ弱っているはずだ、祓うなら今
「そう焦るな、時期に小娘は戻る、そういう縛りを交わしてきた。時に、あの煩わしい夜叉はどうした」
と普通に会話を続ける無厭足、眠ってる間意識はなかったみたいだ
「もう居ない」
と答えれば大笑いをしだす彼女
「遂に死によったか、愉快愉快、死にざまを見れなかったのは悔しいなぁ」
と嘲笑うと顔の印が消えかかり無厭足は大きく舌打ちをし顔を歪める
「生意気な小娘め、本気であの夜叉を兄として慕うか…良い、もう変わる」
そう言うと顔の印は消えいつもの雰囲気を纏ったAがそこに立っていた
「ちょっと…厄介な事になったかも」
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作者名:天音 | 作成日時:2021年1月9日 19時